水素の抗炎症作用とアトピー改善の関係とは

更新日:2017/07/14 公開日:2014/10/01

水素水の効果・効能

現在、アトピーの新しいケア方法として、水素水に注目が集まっています。しかし、本当に効果があるのでしょうか。ここでは、ドクター監修の記事で、水素を用いたアトピー性皮膚炎のケアについて解説します。

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水素水はアトピーに対しても有用性は期待できるのでしょうか。アトピー性皮膚炎にはさまざまな民間療法があり、医学的に根拠のないものも多いのが現実です。

水素を用いたアトピーのケア

アトピーは、免疫機能がアレルゲンに過剰反応して、炎症やかゆみなどが起こるアレルギー症状です。皮膚に炎症が起こると活性酸素が発生します。

本来であれば、この活性酸素は体内に侵入した有害な細菌などを攻撃するのですが、アトピーの場合は大量に活性酸素が発生するため、本来攻撃すべき細菌などではないものに反応して、さらに炎症が発生します。

水素が持つ抗炎症作用については以前より多くの報告がありましたが、2009年にマウスを使った実験において、水素水によるI型アレルギーの抑制作用が認められたという報告がなされました[1]。I型アレルギーはアトピーの主な原因とされているため、アトピーに対しても有効なのではないかと考えられているのです。

水素以外の治療との比較

アトピー治療と言えばステロイドや消炎鎮痛剤を想像される方が多いと思います。たしかにかゆみの激しい時には即効性のある薬剤を使用するのも一つの手段でしょうが、副作用をもたらす可能性も考慮すると、使用には細心の注意が必要と言えます。

それに対して水素を用いた場合、人体への有害事象や副作用はこれまで認められていません。これは水素が上記のように、疾患の根幹となる活性酸素の除去をした後は単なる水となるからです。

また、近年、軽微な炎症が肌の老化だけでなく、脳梗塞などの重大疾患を引き起こすメカニズムについての研究も進んでいます。そういった脅威からのサポートにも、水素が持つ効果が注目されています。

水素によるケアの注意点

水素によるアトピーへの効果は、正しく水素が体内にとり込まれ、活性酸素を除去しなければ見込めません。近年は多くのメーカーから飲料用の水素水が発売されていますが、中には水素の濃度が低いものも存在します。

また保存方法が不適切だと、水素が抜けてしまいますので、水素水をはじめようと思っている方は、正しい水素水の選び方や摂取方法を理解しておくようにしましょう。

※水素水の選び方や摂取方法について詳しくは、『いつ飲めばいい?水素水の効果的な飲み方』を参考にしてください。

また、アトピー性皮膚炎の方が、セルフケアの一環として、また治療の補助として水素を用いる場合は、水素療法とアトピー性皮膚炎の治療において実績と経験が豊富な医師の指示に基づいて行うようにしてください。なぜなら、これまで使用していた薬を突然絶つなど、自己判断で行わず、医師の指導に基づいて徐々に薬剤の使用量を減少させていく必要があるからです。

なお、水素だけに頼るのではなく、生活習慣や食生活を変えていくことが、アトピー治療における大切な基本であるということも忘れないようにしましょう。

おことわり

  1. 1.一部、「水素」が持つ効能・効果についても言及しております。文章中に明記しておりますが、混同しないようご注意ください。
  2. 2. 当コンテンツ内で言及している「水素水」は、2015年まで分子状水素医学シンポジウム(現・日本分子状水素医学生物学会)が定めていた最低基準(水素含有量0.08ppm以上)にあてはまるものです。なお、水素水の濃度の基準については、2017年3月現在、公的な定義等はありません。市場流通後における水素の含有量は販売元により異なると考えられますので、十分ご注意ください。

参考文献

  1. [1]Itoh T, et al. Molecular hydrogen suppresses FcepsilonRI-mediated signal transduction and prevents
  2. degranulation of mast cells. Biochem Biophys Res Commun 2009; 389(4): 651-656

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