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頭皮の乾燥が気になる人のシャンプーの選び方

更新日:2017.12.11
公開日:2014.10.01
ドクター画像
この記事の監修者
ロイヤルビューティークリニック 院長 高橋栄里

顔の乾燥は気になっても、髪に覆われた頭皮の乾燥は見落としがちになっていませんか。ここでは頭皮の乾燥の原因から気になる症状、乾燥肌によいシャンプーの選び方や洗い方をドクター監修のもと詳しく解説します。

シャンプー

頭皮も皮膚の一部です。顔や身体の皮膚が乾燥するとさまざまな肌トラブルが起きてしまうように、頭皮も乾燥することでトラブルに繋がってしまうことがあります。

頭皮の乾燥の症状と原因

なんらかの原因で頭皮が乾燥し過ぎてしまうと、保湿のために過剰に皮脂が分泌されたり、頭皮の常在菌のバランスが乱れたりなどの頭皮環境の悪化を招いてしまいます。頭皮環境の悪化はやがてフケやかゆみ、炎症などの症状に繋がる恐れがあります。

また、頭皮の炎症が原因となって脱毛症が引き起こされるケースもあります。頭皮が乾燥してしまう原因はさまざまですが、日常生活において注意したいポイントを紹介します。

シャンプーのし過ぎ

一日に何度もシャンプーをするなど、過度の洗髪は、頭皮に必要な皮脂や常在菌までも洗い流してしまうことになり、頭皮の乾燥を招いてしまいます。

自身に合っていないシャンプーを使い続けること

シャンプーの洗浄力は、配合される成分によって異なります。また、個人の体質や生活習慣によって、頭皮の皮脂や汚れの量は異なることから、その人に合うシャンプーも異なります。

頭皮の乾燥のみに着目すると、一般的には洗浄力のマイルドなものがよいでしょう。しかし、人によっては洗浄力の弱いシャンプーだと頭皮の汚れや皮脂を落としきれず、かえって頭皮トラブルを招いてしまうおそれもあります。洗浄力の弱いシャンプーを使うことで、すっきりと汚れが落ちず、二度、三度とシャンプーをするのはかえって洗いすぎてしまう原因になるため控えましょう。

「頭皮の乾燥には○○のシャンプーがよい」といった情報だけに頼らず、シャンプーの使用感や髪、頭皮の状態を見て自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。

熱いシャワーで洗い流す

油分は、水よりもお湯の方が落ちやすいとはいえ、すすぎに高すぎる温度のお湯を使うことも、必要な皮脂を落としてしまう原因になります。

乾燥肌によいシャンプーの選び方・洗い方

頭皮の乾燥を招く原因の中で日常生活に潜んでいるものとして、自分に合っていないシャンプーを使用することや、間違った洗い方をしていることがあげられると解説してきました。ここでは、シャンプーの正しい選び方や洗い方について解説します。

シャンプーの選び方

前述したように、シャンプー選びで大切なのは、自分の頭皮に合っているかどうかです。そこで、シャンプーを選ぶ目安の一つとして、配合されている界面活性剤をチェックするのはよいでしょう。

一般的には、「硫酸塩系」の界面活性剤を用いたシャンプーは、洗浄力が強いとされています。硫酸塩系の界面活性剤として「ラウレス硫酸Na」や「ラウリル硫酸」などがあげられます。

また、「石けん系」の界面活性剤は、皮脂を取り去る力が強いとされています。石けん系の界面活性剤として、「カリ石けん」や「石けん素地」があげられます。

比較的洗浄力がマイルドといわれているのが、「アミノ酸」のシャンプーです。界面活性剤の種類として「ココイルグルタミン酸」や「ラウリン酸」「ヤシ油脂肪酸」などがあげられます。このような洗浄成分もチェックしながら、自分の頭皮に合ったシャンプーを選びましょう。

なお、清潔を心がけているにもかかわらず、フケやかゆみ、炎症といった頭皮トラブルが続く場合、シャンプー以外の原因がある可能性が高いでしょう。このような場合は、皮膚科へ相談することをおすすめします。

洗髪の仕方

頭皮の乾燥の原因のひとつが、間違ったシャンプーの仕方です。

頭にかゆみがあると、ついゴシゴシと強くこすってしまいたくなりますが、それはNGです。角質層を傷つけてしまうことでバリア機能が低下し、乾燥をさらに悪化させてしまうおそれもあります。決して、爪を立てず、洗顔すると同じように、やさしく洗いましょう。また、シャンプーは地肌に直接つけるのではなく、一度手のひらに取って泡立ててから使うようにしましょう。

汚れ具合や整髪料の使用の有無にもよりますが、シャンプー前にブラッシングを行って、髪についた汚れやほこりをある程度取り除いてから、ぬるま湯で洗い流すだけでも、十分に汗や汚れは落とせます。このひと手間で、後に使うシャンプーの泡立ちもよくなります。

すすぎはぬるま湯で、シャンプーの成分が残らないようていねいに洗い流しましょう。耳の後ろや襟足などはすすぎ残しやすい部分なので注意してください。

濡れたままの頭皮は雑菌が繁殖しやすく、ニオイやかゆみの原因になります。洗髪後は、タオルで十分に水分をふき取ってから、髪の根元からドライヤーでしっかり乾燥させましょう。髪や頭皮の乾燥が特に気になる方は、頭皮専用オイルやローションなどをつけて保湿成分を補ってあげるのもよいでしょう。

血行をよくする

肌への栄養は血液によって運ばれます。血行が悪くなると十分な栄養が肌に行き渡らず、代謝が低下して乾燥などの肌トラブルを招きます。乾燥対策には、新陳代謝を高めて血行をよくすることも大切です。血行を改善すれば肌のターンオーバーも正常に促されます。

頭皮の乾燥は、生活習慣の乱れや、ストレスからも引き起こされます。栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠、運動や趣味、アロマテラピーなどによるリラックスなど、ストレスを上手に回避する方法を見つけることも大切です。

くりかえしになりますが、今回紹介したシャンプーの選び方や洗髪の仕方などに気をつけても頭皮トラブルが改善しない場合は、皮膚科へ相談しましょう。

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