中性脂肪とは

更新日:2017/10/30 公開日:2014/10/01

中性脂肪の原因・症状

中性脂肪は、動脈硬化と関連しており、その値が高いと心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めると考えられています。中性脂肪とは何でしょうか?ドクター監修のもと、その正体と役割について解説します。

血液の中性脂肪の濃度が高いと危険ですと、よく耳にしますが、中性脂肪がどのようなもので、どのような役割を果たしているかを知っているでしょうか。中性脂肪が持つ役割について詳しくご紹介していきます。

中性脂肪とは?

中性脂肪とは、人間の体内にある脂肪の一種で、別名トリグリセリドとも呼ばれます。炭水化物が分解されたブドウ糖の余ったものなど、食事などによって摂取する脂肪は、大部分が中性脂肪になります。ふつうはエネルギー源として使用されるのですが、余ると肝臓や脂肪組織に蓄えられます。したがって、皮下脂肪や内臓脂肪のほとんどが中性脂肪です[1][2][3]。

中性脂肪の役割

中性脂肪の役割は、第一に身体を動かすエネルギー源となることです。エネルギー源としては血液中の糖分と並んで重要なのが、肝臓や脂肪組織に蓄えられた中性脂肪となります。

中性脂肪をたくわえている皮下脂肪や内臓脂肪は、外気から身体を守る働きや体温を一定に保つ働き、骨や内臓を守るクッションとしての働きがあります。中性脂肪は人間の身体にとって必要不可欠なものなのです[1][2][3]。

増えすぎた中性脂肪の有害性

血液中の中性脂肪が増えてくると、動脈硬化を引き起こします。結果として、心筋梗塞や脳卒中などを起こすもとになります。そもそも血液中の中性脂肪はさまざまな効果を示し、例えば、血糖値を下げるためのホルモンであるインスリンの効果を低下させてしまうほか、血液中の脂質のバランスに影響を及ぼします[1][4]。

中性脂肪になる物質

エネルギーが過剰になったことで中性脂肪は脂肪組織に蓄積されます。中性脂肪につながる物質を紹介します。

脂質

食事として体内に入った脂肪は身体のエネルギー源となりますが、使い切れなかった分は中性脂肪となり、肝臓や脂肪細胞に蓄えられます。

糖質・タンパク質

ごはんや麺類、砂糖などの糖質は体内で消化され、ブドウ糖などの糖になって腸で吸収されます。これらはエネルギー源となりますが、使われなかった分は肝臓や脂肪細胞で中性脂肪となります。余ったタンパク質の成分のアミノ酸が、中性脂肪に変換されます。

中性脂肪の増加を防ぐポイントは、糖質と脂質などのエネルギーとなる食べ物を食べすぎないことです。糖質を減らすことが効果的であると分かってきています[5]。

参考文献

  1. [1]MedlinePlus. "Triglyceride level" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/003493.htm (参照2017-10-27)
  2. [2]AHA. "Triglycerides: Frequently Asked Questions" AHA. http://my.americanheart.org/idc/groups/ahamah-public/@wcm/@sop/@smd/documents/downloadable/ucm_425988.pdf (参照2017-10-27)
  3. [3]Miller , et al. Blood glucose levels, insulin concentrations, and insulin resistance in healthy women and women with premenstrual syndrome: a comparative study, Circulation 2011; 123(20): 2292-333
  4. [4]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 2510-2511
  5. [5]Evert AB, et al. Nutrition Therapy Recommendations for the Management of Adults with Diabetes. Diabetes Care 2013; 36: 3821-3842

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