タバコをやめて、いますぐ中性脂肪対策

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/01

中性脂肪の治療方法

タバコを吸う人は吸わない人に比べて中性脂肪の数値が高い傾向にある?喫煙が中性脂肪に与える影響について、ドクター監修のもとご説明いたします。喫煙者はタバコを止めることで中性脂肪の値に変化があるのでしょうか?

中性脂肪

喫煙者はメタボリックシンドロームになりやすい

メタボリックシンドロームとは、内臓型肥満に加え、高血圧や脂質異常などの疾病が2つ以上重なった状態のことを言いますが、喫煙者は非喫煙者に比べ、メタボリックシンドロームに陥るリスクが1.37倍~3.4倍に高まるといわれています。そのため、メタボリックシンドロームを改善したい方には、禁煙することがすすめられています。

では、なぜタバコはメタボを促進させてしまうのでしょうか?第一に考えられるのが、喫煙により内臓脂肪を増やすコルチゾールが増加するということです。次に考えられるのが、男性は男性ホルモンが、女性は女性ホルモンが減少することにより、内臓脂肪が蓄積されやすくなるということです。

また、喫煙には善玉のサイトカインであるアディポネクチンという物質が減少し、逆に悪玉のTNFαが増加してインスリン抵抗性が高まる作用もあります。つまり、血液中の糖が増加し、高血糖になるリスクが上がるということです。さらに、喫煙によってリポ蛋白リパーゼの活性が低下すると、脂質代謝異常を引き起こす危険性も高まります。

このように、喫煙はメタボリックシンドロームを引き起こすさまざまな要因を含んでいるのです。

内臓脂肪は中性脂肪のかたまり

内臓脂肪の蓄積がメタボリックシンドロームの大きな診断基準となりますが、この内臓脂肪のほとんどは中性脂肪でできているということをご存知でしょうか?内臓脂肪は、中性脂肪の蓄積によって脂肪細胞が肥大している状態です。つまり、中性脂肪の値を正常にして脂肪細胞を元の大きさに戻すことが、メタボリックシンドロームを改善するためには不可欠だということです。

タバコは内臓脂肪の元となる中性脂肪を増加させる作用もありますので、内臓脂肪を作らない、これ以上増加させないようにするためには、禁煙することが重要になってくるわけです。

喫煙は百害あって一利なし

このように、喫煙は害あって利がない残念な行いです。たまに「禁煙するとストレスが溜まるから、無理をするのはよくない」という話しも聞きますが、喫煙が身体に与えるストレスの方が禁煙のストレスより明らかに大きいです。

中性脂肪を下げメタボリックシンドロームを予防したいのであれば、禁煙することをオススメします。