生きて腸に届くビフィズス菌bb536の特徴と効果

更新日:2017/05/11 公開日:2014/10/31

ビフィズス菌の効果と特徴

ビフィズス菌を食事から摂取する場合は「生きて腸に届く」ことが重要になります。生きたまま大腸に到達するビフィズス菌の草分け的存在である「ビフィズス菌bb536」の特徴と効果について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター先生

この記事の監修ドクター


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「ビフィズス菌bb536」は、1969年に発見されてから、さまざまな乳製品に添加されて多くの人々に愛されてきました。生きたまま大腸まで届く代表的なビフィズス菌であるbb536の特徴と効果について、見てみましょう。

ビフィズス菌bb536とは

生物学的な正式名称は、「ビフィドバクテリウム・ロングム・bb536」と呼びます。

「ビフィドバクテリウム」とは、生物学におけるビフィズス菌の正式な菌属名になります。

「ロングム」とは、菌の種類のこと。ビフィズス菌には約30の種類があり、そのうち人間の腸に生息するのが約10種類で、ロングムは人間の腸に生息するビフィズス菌の一種です。

このロングムの中にも無数の種類があり、これを菌株と呼んでいます。
「bb536」は菌株名にあたります。

ビフィズス菌bb536は、1969年に森永乳業の研究により、健康な乳児から発見されました。

もともとビフィズス菌は酸素や酸に弱い性質を持ち、ヨーグルトなど食品への添加が難しいとされていました。ところが、このbb536は酸素や酸に強い性質を持っていて、食品に加工しても胃酸などによって死滅することもなく、生きたまま大腸まで届く点が、従来のビフィズス菌との大きな違いでした。

そして1971年、ビフィズス菌bb536を使って日本初のビフィズス菌入り発酵乳が発売されました。
この製造技術は世界各国へ輸出され、現在では約30カ国でビフィズス菌bb536入りのヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントなどが発売されています。

ビフィズス菌bb536の効果

ビフィズス菌は、腸の中で糖から乳酸と酢酸を作りだす働きがあり、この酢酸の強い殺菌効果によって悪玉菌の増殖を抑えます。しかし、加齢やストレスなどによってビフィズス菌は減少します。そこで、減ってしまったビフィズス菌を補うため、生きたまま大腸に到達するビフィズス菌bb536入りの食品が有効になります。

●整腸作用によって、便秘を改善しがんを予防
大腸内のビフィズス菌の割合が増えることで、腸内が酸性に保たれて蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、便秘を改善します。また、悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を正常に保つことで、下痢を改善する整腸作用もあります。

便秘傾向の女性にbb536入りヨーグルトを1日100g・2週間摂取した実験でも、1日あたりの平均排便回数が増え、悪玉菌の増殖を抑えることで有害物質のアンモニア濃度が下がったことが実証されています。その効果は、トクホ(特定保健用食品)としても認められています。

また、最近の研究によって、悪玉菌であるETBF菌(毒素産生型フラジリス菌)が、大腸がんを引き起こすリスク因子である可能性が高いことがわかってきました。bb536の摂取によって悪玉菌の繁殖を抑えることで、ETBF菌を減らし、大腸がんのリスクを減らす効果も期待できます。

●免疫機能を高めて、インフルエンザや花粉症を予防
腸の大切な役割のひとつに免疫機能があります。腸には、免疫細胞を有するリンパ球が多く集まり、細菌やウイルス、がん細胞などを撃退して病気から守っています。

ところが、生活習慣の乱れや運動不足、ストレスなどによって腸内環境が悪化し、悪玉菌が増加すると、免疫機能が低下して不調の原因になります。

ビフィズス菌bb536の摂取によって腸内環境を整えることで、インフルエンザの発症予防、病原性大腸菌O157の感染予防に効果が得られることが、実験によってわかっています。

また、免疫力をアップさせることで花粉症などを改善させる抗アレルギー作用も注目されています。

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