整腸作用だけじゃない!乳酸菌飲料の効果

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/31

乳酸菌の効果と特徴

最近はさまざまな乳酸菌飲料が登場しているけれど、本当に効果はあるの?整腸作用のほかにどんな効果があるの?そんな疑問にお答えする乳酸菌飲料の基本について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

澤田彰史先生

この記事の監修ドクター

東京警察病院 医師
澤田彰史先生

さまざまな商品が登場している乳酸菌飲料。整腸作用はもちろん、そのほかの体によい効果も期待できる乳酸菌飲料の基本を解説します。

乳酸菌飲料とは

まずは、乳酸菌飲料とはどういったものなのか基本的なことを解説します。

●乳酸菌飲料の定義
厚生労働省による「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」では、乳酸菌飲料とは「乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く)」と定義されています。

簡単に言うと、牛などの乳を乳酸菌や酵母で発酵させたものを使った飲み物です。なお、発酵乳とはヨーグルト(飲むヨーグルトも含む)のことです。

●乳酸菌飲料の種類
乳酸菌飲料は、以下2種類に分けられます。

・乳製品乳酸菌飲料…牛乳の脂肪分と水分を除いた無脂乳固形分を3.0%以上含み、乳酸菌もしくは酵母の数が1mlあたり1000万個以上。この乳製品乳酸菌飲料は、生菌タイプと殺菌タイプに分けられます。
例えば、おなじみのヤクルトは生菌タイプで、カルピスは殺菌タイプになります。殺菌タイプには生きた菌はいませんが、殺菌された菌が腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やし、お腹の環境を整える働きがあります。

・乳酸菌飲料…無脂乳固形分は3.0%未満、乳酸菌(または酵母)の数は1mlあたり100万個以上含むもの。

乳酸菌飲料の効果

おいしくて飲みやすい乳酸菌飲料は、手軽に乳酸菌が摂れて毎日続けるのにぴったり。毎日飲み続けることで、体にとってどのようなよい効果が期待できるのか、ご紹介します。

●整腸作用
乳酸菌は、腸の中で糖分を分解させて大量の乳酸を作りだし、腸内環境を整えます。腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便の水分量を調整して、排便をスムーズにする働きもあります。
善玉菌(乳酸菌)が増えることで悪玉菌を減少させ、便秘や下痢などの悩みを改善してくれるほか、便秘によって起こる肌荒れも改善するなど、美肌効果も期待できます。

●大腸の病気の予防
乳酸菌の整腸作用によって、同じく腸内に棲息する善玉菌であるビフィズス菌を活性化します。
ビフィズス菌は、乳酸と酢酸を作り出す働きがあり、酢酸の強い殺菌力によって有害な悪玉菌の繁殖を抑え、腸をすこやかに保ちます。悪玉菌が増えると便の腐敗臭がきつくなるだけでなく、体調不良に陥りやすく、大腸にポリープやがんが発生するリスクも高まるといわれます。

●インフルエンザ予防やアレルギーの緩和
腸管には全体の約6割にあたる免疫細胞が集中しています。腸内環境を整えることは、免疫細胞を活性化させて免疫力をアップすることにつながり、インフルエンザなどに強い体を作ることができます。また、アレルギーの発症に大きく関与する免疫細胞の「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスを整え、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和する効果も期待できます。

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