免疫力を高めるプラズマ乳酸菌とは

更新日:2017/05/11 公開日:2014/10/31

乳酸菌の効果と特徴

乳酸菌には免疫力を高めてくれる働きがありますが、なかでも「プラズマ乳酸菌」はその効果が高く、ウイルスに負けない体をめざすにはぜひ知っておきたい菌です。具体的にどのような効果があるのか、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


ヘルスケア大学参画ドクター

私たちがもともと持っている免疫力を高め、外部から侵入する有害なウイルスに負けない体作りをサポートしてくれる「プラズマ乳酸菌」。どのような乳酸菌で、どのような効果があるのかを解説します。

プラズマ乳酸菌(JCM5805株)とは

まずは、プラズマ乳酸菌の基本について知りましょう。

プラズマ乳酸菌の分類

プラズマ乳酸菌は、正式には「ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株」と呼びます。
ラクティス菌の中にもさらに細かな「菌株」の種類があり、「JCM5805株」のことを、別名「プラズマ乳酸菌」と呼んでいます。

免疫細胞の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化する働きがあることから、この細胞の名前を取って「プラズマ乳酸菌」と名付けられました。

プラズマ乳酸菌の発見

キリンと小岩井乳業による共同研究で発見されたプラズマ乳酸菌。2011年9月の日本ウイルス学会学術集会にて、ウイルス感染を防ぐ免疫細胞を活性化する新たな乳酸菌として発表され、2012年3月に「プラズマ乳酸菌」と名付けられました。

プラズマ乳酸菌が免疫力を高める理由

プラズマ乳酸菌は、従来の乳酸菌に比べて免疫力を高める作用が格段に高く、インフルエンザなどのウイルス感染を防ぐ効果も期待されています。

免疫細胞の司令塔であるプラズマ細胞について

私たちの体には、有害なウイルスや細菌と戦う免疫機能が備わっています。この免疫機能をつかさどるのが、白血球内のリンパ球に存在する免疫細胞で、pDC(プラズマサイトイド樹状細胞=以下、プラズマ細胞)やNK細胞、キラーT細胞、B細胞などがあります。

ウイルスなどの敵が体内に侵入すると、まずはプラズマ細胞が反応し、ほかの免疫細胞に攻撃の指令を出します。同時に、抗ウイルス物質を発生させて、敵の侵入を防ぐ役割も持っています。

プラズマ乳酸菌によるプラズマ細胞の活性化作用について

プラズマ乳酸菌には、免疫細胞の司令塔であるプラズマ細胞を活性化させる働きがあります。

乳酸菌が免疫細胞を活性化させて免疫力をアップさせる働きは、以前から知られていました。しかし、従来の乳酸菌の場合は、例えばNK細胞のみなど一部の免疫細胞にしか作用せず、その効果は限定的でした。

ところが、プラズマ乳酸菌は司令塔であるプラズマ細胞を直接活性化させることで、免疫細胞全体を活性化させ、ウイルス感染を防御するシステムをパワーアップ。そのためプラズマ乳酸菌は、「今までにない画期的な新型乳酸菌」といわれ、注目されているのです。

インフルエンザへの効果

30~59歳の男女213名を2つのグループにわけ、冬期70日間にわたって行われた実験では、70日間毎日プラズマ乳酸菌入り飲料を飲んだグループで風邪を引いたのは7人だったのに比べ、飲んでいないグループで風邪を引いたのは倍の14人。咳や熱っぽさなどの症状の発症が低減されていることも確認されました。

ロタウイルス感染症状の緩和

ロタウイルスは感染力が強く、乳幼児では急性重症胃腸炎に陥ることもあります。このロタウイルスを生後7日のマウスに経口感染させ実験。一部のマウスには、プラズマ乳酸菌を投与しました。プラズマ乳酸菌を投与しなかったマウスのグループは、下痢などによって体重が増えなくなることがあったのに対し、プラズマ乳酸菌を投与したマウスのグループは順調に成長し、感染から2日で腸内のロタウイルスが半減しました。

このように、健康に対する効果が期待できる実験結果が次々と報告されているプラズマ乳酸菌。今後はいろいろな食品に添加され、幅広く活用されることが期待できます。

今すぐ読みたい