乳酸菌やビフィズス菌が持つ花粉症の改善効果

更新日:2017/05/11 公開日:2014/10/31

乳酸菌の効果と特徴

一度なってしまったら完治がなかなか難しい花粉症。乳酸菌やビフィズス菌には、このつらい花粉症を改善する効果があるといわれています。実際に、どんな作用があり、どこまで改善するのか、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター

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花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎といわれるように、特定の時期に発症するアレルギー疾患です。辛くて苦しい花粉症の症状が、乳酸菌やビフィズス菌によってどのように改善するのか解説します。

乳酸菌・ビフィズス菌が花粉症を改善するメカニズムとは

私たちの体には免疫機能が備わっていますが、その免疫機能の過剰な反応によって起こるのが花粉症です。

●花粉症の原因とメカニズム
体にウイルスなどの敵が侵入すると、白血球内のリンパ球に存在する免疫細胞が、攻撃をしかけて撃退します。このときに抗体を作り、再び同じ敵が侵入してきたときのために備えます。この抗体が「IgE抗体」と呼ばれるもので、花粉を敵と勘違いして、花粉に接触する度に「IgE抗体」が作られて体内に蓄積され、ある水準を超えると花粉症として発症します。

また、免疫細胞である「Th1細胞」と「Th2細胞」も、花粉症を発生させる原因のひとつといわれています。その仕組みは、アレルギー反応を促す「Th2細胞」と、それを見張ってアレルギー反応を抑える「Th1細胞」のバランスが崩れることで、花粉症などのアレルギーが発症するというものです。

●乳酸菌やビフィズス菌が花粉症を改善させる仕組み
「IgE抗体」が作られるのを抑えたり、「Th1細胞」の働きを強めることで、花粉症を改善します。さらに、ある大学のマウス実験において、「Th2細胞」の働きを抑える効果があることもわかってきました。

花粉症に効果が期待できる菌の種類は…

花粉症の改善に効果が期待できるとして注目される代表的な乳酸菌とビフィズス菌には、以下のようなものがあります。

●フェカリス菌
加熱殺菌して死滅した状態で摂取しても高い効果が得られる新型乳酸菌。スギ花粉症患者20名に曝露(ばくろ)室で人工的に一定量の花粉を浴びてもらい、その後、フェカリス菌入り乳性飲料を1日1本2か月間飲用後にも同じ実験を実施。飲む前と後では、鼻かみ回数や目のかゆみなどが減り、アレルギー症状が改善する傾向が認められました。

●L-92乳酸菌
花粉症にかかった人を対象に、一定期間にわたってL-92乳酸菌を摂取してもらったところ、
アレルギーの原因となる「Th2細胞」を活性化する物質が抑えられました。その結果、花粉症の改善に効果があることが立証されました。

●KW乳酸菌
花粉症患者96人にKW乳酸菌の粉末を摂取してもらったところ、花粉症の症状が改善。また、マウスによる実験において、血中のIgE濃度が低下し、Th2細胞とTh1細胞のバランスが改善されたことも報告されています。

●ビフィズス菌bb536
スギ花粉が飛び始める約1か月前から13週間にわたって、花粉症患者44名にビフィズス菌bb536粉末を飲んでもらったところ、花粉症の症状が改善されたという実験結果が報告されています。

以上は代表的なものですが、今後もさらに注目の新しい菌が発見される可能性もあります。

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