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マリオネットラインに効果的な治療と注意点

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/15

この記事の監修ドクター

六本木境クリニック 院長
境隆博先生

マリオネットラインは、唇の両脇からあごに伸びる2本の線です。腹話術師が使う人形(マリオネット)の口の部分に似ていることから、このように呼ばれるようになりました。

マリオネットラインができる原因には、以下のようなものがあります。

  • 頬の皮膚や筋肉がたるんで脂肪が下垂
  • 口元から下顎、首にかけて広がる「広頸筋」(こうけいきん)のたるみ
  • 口を「への字」にする(口角を下に下げる)時に使われる「口角下制筋」(こうかくかせいきん)が硬くなる・縮む

これらの要因が重なり、上図のように頬の脂肪が口角下制筋にかぶさることでマリオネットラインが出現します。つまり、マリオネットラインは単なるシワではなく、たるんだ頬の脂肪によってできた「溝(みぞ)」です。

このマリオネットラインを消すためには、どのような治療が適しているのでしょうか。マリオネットラインの治療方法や注意点について、「六本木境クリニック」院長、境隆博先生にお話を伺いました。

境先生は、形成外科医および美容外科医としてたるみ治療の豊富な経験を持ち、刺青除去手術などにおいて日本で屈指の技術力をお持ちのドクターです。

ヒアルロン酸注入などのプチ整形について

Q:マリオネットラインを改善するための治療として、手軽なのがヒアルロン酸などを注入するプチ整形ですが、注入系の治療について、どのようにお考えでしょうか?

境先生:ゴルゴラインと同様に、マリオネットラインも注入系治療が効果的な部位として有名です。お顔のヒアルロン酸注入では逆行性動脈塞栓(動脈が詰まってしまう現象)によって脳梗塞や失明などが韓国で発生したという報告があります。マリオネットラインは特に塞栓が多い印象はありませんが、血管の走行などの解剖を熟知した医師が丁寧かつ慎重な施術を心がけることが大切です。

しかし、他院で口元(マリオネットラインやその周囲)にヒアルロン酸注入をした患者さんで、ヒアルロン酸注入後の方がたるみが目立ち、四角い顔となったという相談を受けることがあります。多い量を入れたり、持続性の高い注入剤を入れると、この部位のふくらみが強く一見してそれとわかる容貌となることもあります。

顏のボリュームはつながっているため、ヒアルロン酸を注入した箇所の重みにより、トコロテン式にそれより下の部分が影響を受けます。上図のように、ほうれい線にヒアルロン酸注入し、その影響でマリオネットラインやフェイスラインのたるみが目だったり、四角い特有の輪郭となったりすることが多いようです。

同様に、マリオネットラインに対する注入でも、フェイスラインなどそれより下の部位が膨らんで四角い顔になるようです。 このようなことはヒアルロン酸だけに言えることではなく、他の注入物でも同様の傾向にあります。

再生医療によるゴルゴライン治療

Q:手軽でリスクが低い印象のヒアルロン酸注入にも問題点があることが分かりました。それでは、最近人気の再生医療はどうなのでしょうか。

境先生:ほうれい(法令)線を解消する整形手術・たるみ治療』の記事でもお話をしましたが、幹細胞移植、培養細胞、成長因子などを注射し、その部位を盛り上がらせる再生治療の最大の欠点は、注入時に仕上がりや結果が読めないことと、根本的にたるみを引き上げる効果がないことです。成長因子製剤を注射した部分が不必要に大きく膨らんでシコリになるなど、トラブルはかなり多い印象です。ちなみに、脂肪注入や幹細胞移植も仕上がりの結果が読みにくい施術です。吸収されて効果が感じられなかったり、そのことを見越して注入量が多すぎると、しこりになったりします。

また、最初にお話をした通り、マリオネットラインの根本的な原因は、下垂した脂肪が口元に覆いかぶさることで溝ができることです。口元に成長因子などを注入しても、この下垂した脂肪が持ち上がることはありませんので、根本的な解決にはなりません。

照射系治療や金の糸、その他の「皮膚を若返らせる」と言われる糸によるリフトアップ治療も、施術による腫れで一時的に改善して見えますが、腫れが引くと元に戻ってしまい、効果が一時的な場合が多くみられます。

※糸の治療について詳しくは、『糸を使った切らないリフトアップ治療の種類と効果』をご覧ください。

マリオネットラインを改善するのにお勧めの治療

Q:マリオネットラインを改善するためには、どのような治療が適しているのでしょうか?やはり切る手術によるリフトアップがよいのでしょうか。

境先生:ほうれい線やゴルゴラインもそうですが、マリオネットラインを改善する上で重要なことは、「下垂したボリューム(脂肪)を元の位置に戻す」ということです。マリオネットラインは頬など上部のたるみの影響を受けますので、ほうれい線やゴルゴラインと合わせてボリュームを適切な位置に引き上げることが必要です。マリオネットラインだけをどうにかしようとしても、上部のたるみがそのままでは根本的な解決には結びつきません。

切るリフトアップは顔の側面を切開し、皮膚や筋膜を引き上げますが、顔の中央部分には引き上げる効果が及び難いため、口元のたるみには効果がでにくいのにダウンタイムが長く、「ハイリスク・ローリターン」になってしまいます。

引き上げる治療の中で私の一番のおすすめは、やはりこの部位でも、伸縮性のあるフランス製の糸「スプリングスレッド」を使った治療です。スプリングスレッドによる引き上げ治療であれば、物理的に下垂した部位のボリュームを持ち上げるので、確実に効果が見込めます。また、ヒアルロン酸注入などのように「本来は存在しないボリュームを付け足す」という不自然なことをしないため、重みで余計に顔がたるんだり、四角い輪郭になってしまうこともありません。

※スプリングスレッドを使ったリストアップ治療について詳しくは、『スプリングスレッドの効果とデメリット』をご覧ください。

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