歯並びに自信がない人46.2%!歯並びが人生に与える影響とは

更新日:2015/06/15 公開日:2014/11/27

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良いにこしたことはない「歯並び」。自分自身の歯並びはもちろん、学校の歯科健診などで子供が不正咬合(ふせいこうごう)を指摘され、気になっている方も少なくないのではないでしょうか。

良いにこしたことはない「歯並び」。自分自身の歯並びはもちろん、学校の歯科健診などで子供が不正咬合(ふせいこうごう)を指摘され、気になっている方も少なくないのではないでしょうか。

知らないと怖い!歯列矯正の失敗について

日本臨床矯正歯科医会が10代から50代の男女1000人に対して行った調査によると、「歯並びに自信がない人」は46.2%と約半数にのぼります。また、「歯をみせて笑うことに抵抗を感じる」と回答した人は25.9%で、4人に1人が笑顔に自信がもてないと感じているという結果に。

しかし、歯列矯正はコストも期間もかかり、躊躇してしまう人も多くいます。歯並びを治すことは、コストに見合うメリットがあるのでしょうか。ここでは、歯並びが身体的、心理的に与える影響や、歯列矯正のメリット、デメリットについて考察していきます。

不正咬合の種類

不正咬合、いわゆる歯並びが悪い状態には、主に以下のようなものがあります。

(1)出っ歯(上顎前突)
前歯のみ、または上顎の骨自体が前に出ている状態です。一般的には、上の歯と下の歯が5~8ミリ以上前後にずれている場合、上顎前突と診断されるようです。

(2)受け口(下顎前突・反対咬合)
通常は上の前歯は下の歯よりも前に出ていますが、これとは逆に、下の前歯が上の前歯より前方にでている状態です。

(3)八重歯・乱交歯(叢生 そうせい)
叢生とは、いわゆる八重歯や乱交歯のことで、顎が小さいことや歯が大きいこと、またその両方のために、歯の生える場所が足りなくなって発生します。日本人に大変多い症状だと言われています。

(4)開咬(かいこう)
口を閉じても歯の間に隙間が空いており、上下で噛み合わない(非接触)の状態です。 これは、指しゃぶりなどの悪習癖や口呼吸などが原因で発生することがあり、開咬であるために悪習癖がつき、またその悪習癖が開咬を悪化させる悪循環を繰り返してしまいます。

(5)すきっぱ(空隙歯列 くうげきしれつ)
空隙歯列とは、歯と歯のあいだに隙間があいている状態で、いわゆる「すきっぱ」のことです。生えている歯の本数が足りなかったり、顎が大きくて歯が小さいことが主な原因です。

歯並びの悪さ(不正咬合)には、この他にも色々な種類があります。1種類の不正咬合の場合もあれば、いくつかの種類が複雑に絡み合っている場合もあります。

不正咬合の身体的影響

上述のような不正咬合の身体的な影響としては、症状の度合いなどによって個人差がありますが、一般的に以下のような影響があります。

・咀嚼障害
・嚥下(食べ物などを飲みこむこと)障害
・発音障害
・顎の成長障害、顔の変形
・口腔内のトラブル(虫歯、歯肉炎など)

例えば出っ歯の場合、歯が前に出ていることによって唇が閉じにくいと、口の中が乾燥しやすく、歯周病や虫歯の原因となります。受け口だと、「サ行」や「タ行」が発音しにくい発音障害や、顎の成長障害(上あごが成長不良、下あごの過剰な成長)により、顔が変形することがあります。開咬だと「サ行」「タ行」「ラ行」が発音しにくく、特に英語の発音では大きなハンディになると言われています。

また、どの不正咬合でも、噛み合わせのズレから、顎関節症、頭痛、肩こり、腰痛や、咀嚼がしっかりできないことから消化不良を起こすなど、歯や顔周辺のみならず、全身に不調が発生することがあります。

不正咬合の心理的・外見的な影響

歯並びのことを本人が気にしていたり、人から指摘されてトラウマとなり、「人前で思いっきり笑えない」「笑う時は口元を隠す」「発音が悪いので話すのが苦痛に感じる」など、コンプレックスを抱いてしまうことがあります。冒頭でご紹介した日本臨床矯正歯科医会の調査結果でも、「歯をみせて笑うことに抵抗を感じる」と回答した人は25.9%もいることから、歯並びが心理的に与える影響は少なくないといえるでしょう。

また、同調査では、「歯並び」が美しい人から受ける印象について、以下のような回答結果となっています。

・「清潔感がある」78.7%
・「健康的」78.6%
・「上品」62.4%
・「育ちがよい」54.3%

つまり歯並びが悪いことは、上記と逆の印象を与え、外見的にも影響があると考えられます。

歯列矯正のデメリット

確かに歯並びが悪いと、歯並びがよい場合に比べ、あらゆる点でリスクがあります。重度の場合はできるだけ矯正をした方がよいと考えられます。しかし、歯列矯正には、費用や期間の他にデメリットはないのでしょうか。

歯列矯正の費用や期間以外のデメリットとしては、以下のようなものがあります。

・外見的なデメリット:矯正装置が目立つ、歯並びが一時的に余計悪くなるなど

・矯正装置による不快さ:食べにくい、発音しにくい、矯正装置に食べ物が詰まる、矯正装置によって舌が傷つきやすい

・虫歯になりやすい:上述の通り、食べ物が詰まりやすく、歯磨きに慣れるまでは、詰まった食べ物が取れにくいため、虫歯になりやすい状態となります。

・顎の痛みや頭痛:歯を移動させるために力が加わるため、顎や歯ぐきなどに痛みを感じたり、頭痛や肩こりが発生する場合があります。

矯正をした患者さんの中には、歯列矯正が原因で全身に様々な不調が発生し、「こんなに辛い思いをするなら、矯正なんてやらなければよかった」と思う方もいることが報告されています。中には歯列矯正の技術や経験が不十分なのにも関わらず、営利目的で歯列矯正を提供している歯科医もいると言われています。

しかし一方で、現在は矯正の技術がかなり進化し、目立たない方法での矯正や時間を短縮できる方法、身体への負担が少ない方法が次々と開発されています。もし歯列矯正を行う場合は、上述のようなデメリットが起こりうることを認識し、矯正の経験と実績が豊富なクリニックを選ぶことが重要です。「近くだからいつもの歯医者さんでいいや」と安易に決めてしまわず、複数のクリニックを受診し、納得のいく治療を受けるようにしてください。