更年期に減少!「エストラジオール」とは?

更新日:2017/05/11 公開日:2014/12/26

更年期障害の基礎知識

更年期に入ると、エストラジオールという物質に減少傾向が見られます。そしてこのエストラジオールの数値が、更年期障害の診断にも大きく関わってきます。ここでは、このエストラジオールの働きや基準値について、ドクター監修のもと解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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更年期には「エストラジオール」と呼ばれる物質の減少が認められます。このエストラジオールとはどのようなものなのでしょうか。

エストラジオールとは

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは女性らしい体型をつくり、周期的に排卵や月経を起こして妊娠に備える状態を維持する重要な働きがあります。また自律神経のバランスを保ち、脳や骨、筋肉、皮膚などの働きや感情のコントロールとも非常に深い関連性があります。このエストロゲンの主要成分のいとつがエストラジオールです。

主要成分はエストラジオールのほかにエストロン、エストリオールがありますが、エストラジオールが最も含有率が高く、またエストラジオールの作用はエストロンの約10倍、エストリオールの約100倍あると言われています。

閉経を迎えたり無月経の状態が長期間続くと、エストロゲンが急激に減少し、それにともない血液中に含まれているエストラジオールの量も低下していきます。55歳くらいには男女ともに同量程度となり、60歳頃までには男性の約半分の量まで減少するといわれています。

更年期障害の指標となるエストラジオール

エストラジオールの数値は、主に子宮や卵巣などに関わる検査や、卵巣の発育の度合いなどを確認する検査の指標になります。通常、エストロゲンの血液検査ではエストラジオールの数値が計られます。まこの数値は、妊娠・出産などのライフスタイルによって大きく変化する女性ホルモンの特徴や傾向を踏まえ、更年期障害の有無や閉経の可能性などにおいても有効な指標となります。

エストラジオールの基準値は以下の通りです。

卵胞期前期:11~82pg/ml

卵胞期後期:52~230pg/ml

排卵期:120~390pg/ml

黄体期:9~230pg/ml以下

閉経後:22pg/ml以下

男性の場合、エストラジオールの基準値が低くても特別な疾患がない限り大きな問題はありませんが、女性の場合はエストラジオール数値の大幅な低下により、「卵巣機能低下症」や「閉経後の更年期障害」「無月経」などの可能性が考えられます。

更年期に入ってから閉経を迎える時期までは女性ホルモンの低下は避けて通れないため、誰でも一過性にエストラジオールの値は大きく低下し、その後は安定するようになります。また、エストラジオールの値は検査当日の体調や月経などによる影響で基準値の範囲外となる可能性もあります。

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