更年期障害の症状(5)頭痛

更新日:2017/05/16 公開日:2014/12/26

更年期障害の症状

更年期になると、たび重なる頭痛に悩まされる方が多くなります。なぜ更年期になると頭痛が発生しやすくなるのでしょうか。また、更年期の頭痛にはどのような特徴があるのでしょうか。ドクター監修の記事で詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


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閉経を迎える前後5年間、40代後半から50代前半にかけて、頭痛に悩まされる方が多くなるようです。頭痛は更年期障害における症状のひとつ。症状が悪化する前に、早めの対策を行いましょう。

更年期の頭痛

更年期障害の症状の中でも、代表的な症状のひとつが、頭痛です。更頭痛が起こる原因には女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関係しており、ホルモンバランスが崩れることで自律神経系も乱れ、脳への血液の供給が不安定になることがあげられます。

更年期障害の場合、検査をしても異常がない「緊張型頭痛」や「片頭痛」が多くみられます。

緊張型頭痛

きつい帽子で頭全体をしめつけられているような痛みです。肩こり、ストレス、眼精疲労などにより引き起こされることがあります。

片頭痛

頭の片側がズキズキと響くような痛みが特徴です。音や光に敏感に反応して痛みが発生することがあり、吐き気をともなうことも。

どちらの頭痛の場合でも、痛みが辛い場合は市販の頭痛薬で痛みを抑えてしまって構いませんが、長期の薬の服用は胃に負担がかかるので注意が必要です。

また、更年期障害による頭痛ではなく、くも膜下出血や脳出血などの病気が潜んでいることもあるので、市販の薬に頼りきらず念のため専門医に相談するようにしましょう。

更年期障害による頭痛の対策

症状が強いときや長期間頭痛が続くときは医療機関を受診するべきですが、比較的軽度の頭痛の場合、以下のような対処法で痛みを軽減できることもあります。

筋肉を動かす

ホルモンバランスが崩れ血流が滞ると、肩や首がこるなど、筋肉が緊張していることが考えられます。緊張型頭痛は肩こりや眼精疲労により引き起こされるように、筋肉の緊張が頭痛を悪化させていることが多いので、筋肉の緊張をほぐしてあげるためストレッチをしましょう。

長時間の同じ姿勢は避け、筋肉と目を休ませるようにし、肩を軽く回したり、窓から遠くを眺めたりすると筋肉や目の緊張がほぐれやすくなります。

静かな暗い場所で休む

片頭痛の場合は、光や音に敏感に反応することで起きやすいため、ズキズキと痛んだら暗くて静かな場所で体を休めることをおすすめします。ラクな姿勢で、できれば横になり、保冷剤など冷たいもので頭を冷やしてあげましょう。ただし、緊張型頭痛は冷やすのではなく「温める」ことが正しい対処法になりますので、間違えないように注意しましょう。

冷えを防止し、体を暖かくする

筋肉の緊張は、ストレスばかりではなく足腰が冷えることでも発生します。更年期になると冷え症になる方が増えるので、常に冷え防止対策は行っておくべきです。特に下半身が冷えないよう、靴下、タイツ、カイロなどで温めることを心がけましょう。夏場も油断は禁物です。エアコンにより冬以上に冷えてしまうことも考えられるので、オフィスにひざかけを常備、靴下やカーディガンを持ち歩くなどして対策を行いましょう。

また、入浴をシャワーで済ませてしまっている方がいますがそれは入浴とはいえず、知らない間に冷えをためこんでしまっている可能性があります。特に夏場はシャワーで済ませがちですが、昼間エアコンで冷えきった体にさらに冷えが積み重なることになりかねません。湯船にゆっくりと浸かれば体の芯から温まるだけでなく、心身共にリラックスできるのでおすすめです。