更年期障害は病院で治療するべき?

更新日:2017/05/11 公開日:2014/12/26

更年期障害の治療

更年期障害の症状の現れ方には個人差があり、軽度の人もいれば生活に支障が出るほどの人もいます。どの程度の症状であれば、病院を受診するべきなのでしょう。また、更年期障害の治療にはどのようなものがあるのでしょう。

ヘルスケア大学参画ドクター

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閉経をはさんだ10年間を「更年期」と言います。この時期になると体のあらゆるところに変調をきたします。中には、日常生活に支障が出るほどの症状を訴える方も。そんなときは迷わず、病院で診察を受けるようにしましょう。

更年期障害かな?と感じたら病院へ

更年期障害には、めまい、ほてり、頭痛、関節痛、不安感、不眠など、さまざまな症状があります。
軽度の場合にはセルフケアで様子をみてもいいでしょう。しかし、更年期に起こる症状の中には、重大な病気が潜んでいる場合もあるのです。
更年期障害と似た症状をともなう病気には以下のようなものがあります。

のぼせ・ほてり⇒高血圧、甲状腺機能障害、バセドウ病、心臓病
頭痛・めまい⇒メニエール病、くも膜下出血、脳腫瘍、耳鼻科系の病気、脳の病気
疲労感・倦怠感⇒内臓の病気、うつ病
月経異常⇒子宮筋腫、子宮がん
関節痛⇒関節リウマチ
むくみ⇒腎臓病、心臓病
動悸・息切れ⇒肥満、狭心症
頻尿・残尿感⇒膀胱炎

めまいや頭痛などが続いているにもかかわらず、「更年期だから仕方ない」と片付けていると、本来治療すべき病気の発見が遅れることになりかねません。症状が重い、長く続く、といった場合は病院を受診するべきでしょう。

更年期障害は病院で治療するべき?

軽度の場合はセルフケアで様子をみてもよいでしょう。食事は和食中心のものにし、軽い運動を取り入れ、ストレスをためないようリフレッシュをするなど、日常生活の工夫で乗り切れる場合もあります。

しかし、症状が重い場合は、セルフケアでは改善が難しいこともあります。
一度病院で相談してみましょう。

病院では、月経の状態をはじめとした詳しい問診後、更年期障害が疑われる場合は血中ホルモン量の検査などが行われ、婦人科検診を行います。エストロゲンの急激な減少によって骨粗しょう症にかかる女性が非常に多いため、骨量の測定も欠かせない検査です。
他の病気が見つからず更年期障害と診断されたら、以下のような治療を行います。

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法(HRT)とは、閉経前後に体内で不足してきた女性ホルモン「エストロゲン」を、飲み薬や貼り薬で補充する療法です。エストロゲンを補充することにより、自律神経のバランスが整い自律神経失調症のために起こっていたさまざまな症状が軽くなります。

漢方療法

ホルモン補充療法に抵抗がある方や、服用する薬が多い方によく利用されている療法です。漢方薬でつらい症状をとりのぞきながら、ホルモンが減っていく状態に体を慣らし、体調を整えることが目的です。

カウンセリング

不安やうつ状態、不眠など、精神的症状が強い場合や、心理的な問題から症状が悪化している場合は、心のケアを行います。

生活改善法のアドバイス

医師が、食生活のアドバイスや、音楽療法、簡単な体操などの生活法をアドバイスしてくれます。不定愁訴の症状をメモしておいたり、朝晩血圧を測ったりしていると、そのデータを活かすことでより的確なアドバイスとなります。

重い症状を我慢していると、それがストレスになり、症状が悪化したり更年期うつを招く可能性もあります。我慢せず治療を受けるのも、更年期を快適に過ごすためのひとつの方法です。