回避性パーソナリティー障害の症状・原因と治療・対応方法

更新日:2016/12/09

人格障害の種類

引きこもりや不登校の人の多くが陥っていると考えられる回避性パーソナリティー障害。他者からの拒絶や失敗を恐れるあまり、チャンスを逃し、孤独な生活を送ることが特徴です。ドクター監修のもと、症状や原因、治療法を解説します。

田中伸明先生

この記事の監修ドクター

ベスリクリニック 院長
田中伸明先生

泣く女性

失敗や傷つくことは出来れば避けたいものですが、私たちが成長して社会の一員となるためには、とても大切なことと言えます。しかし、これを避けて、人との関わりや社会とのつながりを絶ち、孤独に生活を送るようなってしまうと「回避性パーソナリティー障害」が疑われます。

回避性パーソナリティー障害とは?

回避性パーソナリティー障害とは、失敗や傷ついたりすることを極度に恐れ、人や社会との繋がりを拒絶してしまう人格障害を言います。これは過剰な自己否定からはじまり、最終的には孤独を選んでしまうケースが多くみられます。

具体的には下記のような症状が挙げられます。

・恥をかく、批判されることを怖がってチャレンジができない
・他者からの拒絶や馬鹿にされることを恐れるあまり信頼関係を築けない
・人と交わることを恐れ、社会的または職業的活動を避ける
・好意を持たれていると確信しなければ人に近寄れない
・人といる時に、いつも通りの自分を出せない
・人より長所が少なく、劣等感を強く持っている …など

特徴と原因について

回避性パーソナリティー障害は人口の0.05〜1%の割合で存在し、男女差はあまりありません。思春期から成人期に発症しやすく、不登校や引きこもりに繋がるケースも少なくありません。
一見“人間嫌い”に見られる回避性パーソナリティー障害ですが、実はその逆で、自分をまるごと受け入れてもらえる人間関係を強く願っています。ただし、他人から拒絶されることを極度に恐れるため、新しい人間関係を築くことができずに、孤独なライフスタイルに陥っている場合が多くみられます。

原因としては、家庭環境に起因することが多いと言われます。親から褒められた経験がなく、“自分を否定しない”という信頼関係を築けなかったり、逆に親の過保護によって、子供が物事を判断する能力が育成できなくなるといった要因が挙げられます。

回避性パーソナリティー障害の治療方法

回避性パーソナリティー障害の治療としては、主に心理療法を行いながら、必要に応じて薬物療法も取り入れていく形となります。

回避性パーソナリティー障害の根底には、過剰な劣等感やマイナス思考があるため、まずはその意識の修正をしていくことがメインテーマになります。そして他者との関係をうまく構築出来ない障害でもあるため、治療の中で築いていく医師やカウンセラーとの信頼関係は当人にとっても大きな支えになります。

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