反社会性パーソナリティー障害の症状・原因と治療・対応方法

更新日:2016/12/09

人格障害の種類

社会のルールを守ることがなかなかできず、自分の利益のために平気で人を騙したり、利用したりする人は「反社会性パーソナリティー障害」と診断されます。ドクター監修のもと、具体的な症状や原因、治療方法を解説します。

田中伸明先生

この記事の監修ドクター

ベスリクリニック 院長  田中伸明先生

悩んでいる女性

私たちが安心して社会生活を送るためには、ルールやモラルが不可欠ですが「反社会性パーソナリティー障害」の人は、そのような社会の規則を守ることがなかなかできません。さらに、結果を考えないで行動してしまうため、依存症や犯罪といった問題を引き起こしてしまうこともあります。

反社会性パーソナリティー障害とは?

反社会性パーソナリティー障害は、法律のような社会的なルールや道徳心、倫理観などを守ることができません。さらに、人に対して簡単に嘘をついたり、自分の利益のために騙したりして、それを反省なく繰り返してしまうことが特徴です。このパーソナリティー障害の発症率は人口の1〜3%で、女性よりも男性の方が多い傾向にあります。

具体的な症状としては

・他者の権利や感情を無視した行動をとる
・自分の利益のために人を騙し、平然と嘘をつく
・衝動的に行動を起こす
・後悔や罪の意識を感じにくい
・言葉巧みに自分を正当化し、他者を陥れる
・幼少期から問題行動を繰り返している など

その他、薬物やアルコール依存、性的逸脱行為、犯罪行為を起こしやすく、職業や住居も落ち着かないケースが少なくありません。ただし、このパーソナリティー障害は、20代に入るころから症状が緩和していく傾向もあります。

反社会性パーソナリティー障害の原因については遺伝的要因もあると言われていますが、多くの場合に、家庭内に反社会的な人物や薬物使用者がいたり、幼少期の離婚や養育放棄(ネグレクト)、虐待を受けたなどの影響が原因となって現れている可能性があります。

反社会性パーソナリティー障害の治療方法について

反社会性パーソナリティー障害の人の場合、自ら医療機関に受診することはあまりなく、周囲の協力や、何らかのトラブルがきっかけで訪れることがほとんどです。治療方法は未だ確立していませんが、カウンセリングを中心とした心理療法を行います。本人の改善意欲が高いほど、完治する可能性は高くなりますので、可能であれば早めに医療機関で診てもらうことが望ましいでしょう。

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