演技性パーソナリティー障害の症状・原因と治療・対応方法

更新日:2016/12/09

人格障害の種類

他人の関心や注目を集めないと自分の価値を感じることが出来ない「演技性パーソナリティー障害」。このため、自分自身を見失い、虚言などで周囲の信頼をなくすことも。ドクター監修のもと、症状や原因、治療法などを解説します。

田中伸明先生

この記事の監修ドクター

ベスリクリニック 院長
田中伸明先生

元気がない演技をする女性

自分らしく生きていくことはなかなか難しい世の中ですが、とはいえ本来の自分を偽って生きることもつらいことです。「演技性パーソナリティー障害」は、生身の自分をないがしろにしてしまい、嘘で固めた自分を演じる病気です。

演技性パーソナリティー障害とは?

演技性パーソナリティー障害とは、自分への注目や関心を集めたいがために、その名の通り、芝居がかかった嘘をつくことを特徴としたパーソナリティー障害です。この病気の発症者の多くは女性とされていますが、男性の場合は受診率が低いだけではないかとも考えられています。

具体的には以下のような症状があります。

・自身が注目・関心の的になることを常に求める
・自身が話題の中心じゃないと不機嫌になる
・自身の外見やステータス、性的魅力を過剰に気にする
・感情表現が大げさで子供っぽさがある
・他人や環境等に影響を受けやすい
・性的な挑発または誘惑的な行動を取りやすい
・興奮しやすく、精神状態が不安でうつになりやすい …など

その他の特徴として、他人の関心を集めるため、感情表現や言葉遣いを大げさにして話すけれど、内容は浅はかなことが多い。他人の関心がひけないときは癇癪(かんしゃく)を起すこともあります。

原因について

原因として、幼少期から本来の自分が出せず、他者を演じなくてはならない環境だったことが考えられます。母親からの愛情不足や、親が親である前に男や女であることが露呈する経験なども要因としてみられています。こういった点は、境界性パーソナリティー障害や自己愛性パーソナリティー障害と近い関係にあり、併発するケースもあります。

演技性パーソナリティー障害の治療方法

パーソナリティー障害の患者に共通していることでもありますが、演技性パーソナリティー障害の方は本来の自分の状態、感情に気付いていないことがほとんどです。そのため治療法としては、精神科での個人精神療法で本来の感情を引き出していくことが重要だと言われています。同時に、精神不安に対しては、安定剤、抗うつ剤などの薬物療法でサポートすることもあります。

この病気・症状の初診に向いている科 精神科

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