花粉症で発熱する?風邪との見分け方と対処法は?

更新日:2017/03/22 公開日:2015/01/30

花粉症の対策

発熱や頭痛、鼻づまりにくしゃみ、鼻水が止まらなかったり、のどが痛かったり……花粉症と風邪の症状はとてもよく似ています。ここではドクター監修のもと、花粉症と風邪の見分け方と対処法について、ご紹介します。

花粉症の主な症状

日本では一年中、なんらかの花粉が空気中に飛散しています。いくつかの主な花粉症の症状について見てみましょう。

スギ花粉症の症状

くしゃみや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎の症状と、目のかゆみや充血、涙目などのアレルギー性結膜炎の症状が現れます。また、スギ花粉症の場合には、鼻と目の症状に加えて、顔や首、目の周りが赤くなったりかゆくなったりする、スギ花粉皮膚炎の症状が出ることがあります。

スギ花粉症の症状については『スギ花粉症の症状について』で詳しく解説しています。

ヒノキ花粉症の症状

主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、涙などで、スギなど他の花粉症とよく似たアレルギー反応です。また、スギ花粉症に比べて目に症状が出やすい傾向があります。

ヒノキ花粉とスギ花粉は、飛散時期が重なっています。そのため、スギ花粉症とヒノキ花粉症を続けて発症するケースが多々あります。また、ヒノキとスギは花粉の構造もよく似ているため、どちらにもアレルギー反応を示す可能性が高くなり、実際の割合は70%にも上ります。

ヒノキ花粉症の症状については『ヒノキ花粉症の症状について』で詳しく解説しています。

シラカバ花粉症の症状

シラカバ花粉症で現れるおもな症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどで、一般的な花粉症の症状とほとんど変わりません。なお、シラカバ花粉症は、ひどくなると喘息のような咳やたんが出やすいという特徴があります。また、口腔アレルギーを起こす可能性が非常に高いので注意が必要です。

シラカバ花粉症の症状については『シラカバ花粉症のアレルギー症状について』で詳しく解説しています。

秋の花粉症

厚生労働省が行った調査によると、目や鼻にアレルギー様症状がでた人の半数以上の人が春頃に症状が出ています。ところが、秋にも15%ほどの人が花粉症の症状を訴えているのです。

原因となっているのは、ブタクサやヨモギ、カモガヤ、カナムグラなどです。秋に飛散するブタクサなどの花粉の粒子は、春に飛ぶスギ花粉の粒子に比べて小さく、鼻の粘膜に張りつきにくいという特徴をもっています。花粉の粒子が小さいということは、花粉が気管にまで入ってきやすいということです。よって、ぜんそくを併発する可能性があるので注意しましょう。

秋の花粉症については『増加しつつある秋の花粉症の特徴』で詳しく解説しています。

また、どのような時期にどのような花粉が飛散しているかがわかる「花粉カレンダー」は『この時期の花粉は何?花粉の種類と花粉カレンダー』でチェックできます。

花粉症と風邪の見分け方

花粉症は風邪に似た症状が出る場合も多く、自己判断が難しいうえに症状も人それぞれです。鼻づまりやくしゃみ、頭痛、微熱に悩まされ、風邪だと思って治療をしていたら実は花粉症だったという例もあります。

花粉症の鼻水と風邪の鼻水

症状が似ている「花粉症」と「風邪」を自分で見極めるためには、まずは「鼻水」の状態をチェックしてみましょう。風邪のときに出る鼻水は、初期症状では透明でサラッとしたものでも、数日経つと黄色く粘着性のあるドロっとしたものに変わります。しかし、花粉症のときはサラサラとした液体状の鼻水が続きます。

「自力で吸い上げることができる、粘着性の高い鼻水」の場合は風邪、「自分の意思とは裏腹にたれてきてしまうさらさらの鼻水」は花粉症の可能性が高いため、風邪か花粉症か迷ったら、鼻水のセルフチェックを行ってください。

花粉症のくしゃみと風邪のくしゃみ

また、くしゃみの回数でも判断できる場合があります。風邪をひいているときもくしゃみは出ますが、花粉症のように立て続けに何度も出ることはあまりありません。発作のようにくしゃみが何度も出る場合は、花粉症の可能性が高いと考えてよいでしょう。

花粉症が原因で発熱することも

花粉症が原因で発熱する場合もあります。鼻の炎症がきっかけで、脳に酸素が十分に送られず、頭痛や発熱を引き起こします。この場合は、風邪の引きはじめのような微熱が長期間続くことが多く、家の中にいるときは平気でも、外出すると微熱が出るなど、風邪とは違った症状が出ます。

花粉症と風邪を同時に発症してしまったら?

まれに風邪と花粉症を併発することもありますが、花粉症と風邪は見分けがつきにくいため、自己判断で誤った治療を続けると症状の悪化につながる可能性もあります。適切な対処ができるようセルフチェックをし、「おかしいな」と思ったら早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

花粉症への対策

「養生」の考え方

花粉症に悩まれる多くの方が陥りがちなのが、「対症療法」に頼りきったケアです。くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れて初めて、薬を飲んだりマスクやサングラスでガードしたりしているという方は多いと思います。しかしこれは、その場しのぎの対策にすぎません。これからご紹介する漢方医学の「養生」を効果的に取り入れれば、花粉症との付き合いもグッと楽になるはずです。

養生とは、基本的に根本治療を重視する考え方で、日々の生活において食生活や生活習慣を改善することで体のバランスを整え、生命力を養うことを意味します。養生をとり入れることで、花粉症の症状を最小限に抑えたり、花粉症を起こしにくい体質へ変えていくことができます。

花粉症の症状を少しでも軽くするためには、常日ごろから「養生」を取り入れていくことが効果的です。遠回りをしているようですが、生活習慣を改め、花粉に負けない体づくりをしていくことが重要となります。具体的には、次の3点を心がけるとよいでしょう。

屋内でできる適度な運動

花粉の季節は、むやみな外出は避けるようにして運動も屋内でできるものを取り入れましょう。適度な運動は、血流を促進し、漢方医学でいう「お血(おけつ)」解消に効果があります。「お血」とは、血流が滞った状態をさし、粘膜の充血・炎症を引き起こします。

屋内でできる運動としては、簡単なストレッチやヨガ、エア縄跳び、水泳などがおすすめです。屋内でできるものなら、手軽に取り入れやすく続けやすいというメリットもあります。

糖分を取りすぎないバランスの取れた食生活

花粉症の症状緩和に、食生活は重要な要因となります。バランスの取れた食事…と言ってしまえばそれまでですが、甘いものには注意が必要です。特に、体を冷やす白砂糖、糖分と脂質の多いチョコレート、そして腸内環境を悪化させ炎症の悪化に繋がる肉中心の食事もよくありません。

砂糖が多く含まれ、体を冷やすジュースや清涼飲料水は控え、代わりに甜茶(てんちゃ)やハーブティーがおすすめです。食事の中には、野菜を積極的に取り入れ、タンパク源としては肉よりは魚や大豆などの植物性タンパク質が望ましく、油っこいものや体を冷やす食べ物も避けましょう。

花粉症対策におすすめの食事については『花粉症の対策におすすめの食事・食べ物』もあわせてご覧ください。

自律神経を整える入浴

花粉症対策としても入浴は重要です。まず、体に付着した花粉を物理的に洗い流す効果があります。そして、自律神経を整えることで冷えを解消し、アレルギーに対して強い体作りを応援します。自律神経を整えるには、心身ともにリラックスすることが大切です。好みのエッセンシャルオイルを2~3滴入れたアロマバスにゆっくり浸かるのもおすすめです。

花粉症におすすめのアロマは『花粉症・鼻づまりに効果的なアロマオイル』もご参照ください。

また、「40℃くらいの湯船でしっかり温まる→冷水シャワーを浴びる」という入浴法を数回くりかえす「温冷混合浴」もおすすめです。慣れないうちは、冷水を手や足につけるというだけでも効果があります。

不健康な生活習慣はできる限り改善したほうがよいでしょう。たとえば、睡眠不足やストレス、体の冷えを助長する服装も花粉症対策としては好ましくありません。対症療法と養生という2つのアプローチを組み合わせて、春を快適に過ごしましょう。

花粉症と風邪の違いを見極め、適切な対処を

花粉症と風邪は症状も似ており、花粉症の自覚がない方にとっては判断が難しい部分もあるでしょう。どちらにせよ、つらい症状が続く場合は早めに医師の診断を受け、適切な対処を行ってください。

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