ものもらいの種類「霰粒腫」「麦粒腫」の症状と正しい対処法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/02/03

ものもらいの原因と症状

ある日突然まぶたにできる「ものもらい」。まぶたが腫れるのと同時に痛みや痒みを感じる目の病気です。地域によっても「めばちこ」「めばち」など呼び方は様々ですが、医学的には主に2種類に分類されます。それぞれの症状にあった正しい対処法を医師が解説しています。

ものもらいに悩む女性

「ものもらい」の種類とは?

「ものもらい」とは、まぶたの脂や汗を出す分泌腺に細菌が感染したり、脂肪が詰まることで起こる、急性の炎症のことです。まぶたの一部が赤く腫れ上がり、まばたきをしたり指で押したりした際、痛みを伴うのが一般的です。患部が広がるとまぶた全体が腫れ、痛みだけでなく、目やにが出たり、目が赤くなったり、かゆみが出たり、目がゴロゴロするなどの症状も見られます。

一般的には「ものもらい」と呼んでいますが、実は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」という2種類の病気を合わせた総称になり、それぞれ、原因や症状、治療法も異なります。

脂肪が詰まる「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」

まつげの生え際には、目を保護するための脂を分泌する「マイボーム腺」という器官があります。「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」は、このマイボーム腺に脂肪が詰まることが原因で、まぶたが腫れたり、しこりができる病気です。

霰粒腫自体は無菌性の炎症なので、腫れてしこりができるだけなら痛みはさほどありませんが、そこに細菌が感染して悪化すると、患部が化膿して赤く腫れ、痛みを伴うこともあります。腫れて痛い場合は脂肪が自然に吸収される場合もありますが、痛くないからと放置してしまうと、かえって悪化してポリープ状の肉芽(イボのように硬くなった組織)になり、なかなか吸収されずに残ってしまうこともあります。

雑菌に感染する「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」

脂肪が溜まる「霰粒腫」と異なり、まぶたの表面についている細菌が、まぶたの分泌腺や毛穴に入り込み、感染して化膿したり膿が溜まるものが「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」です。はじめは痛痒い感じが続きますが、次第にまぶたが赤く腫れあがり、まばたきをした時などに痛みを感じるケースが一般的です。目が充血し、ゴロゴロするといった症状が出ることもあります。

「麦粒腫」の中でも、まぶたの外側の皮膚面にできる「外麦粒腫」と、まぶたの内側(結膜面)にできる「内麦粒腫」に分類されます。両方とも、患部に膿をもった点(膿点)ができますが、それが破れて膿が出ると、徐々に治癒へ向かっていきます。