ものもらい(霰粒腫・麦粒腫)の正しい治し方

更新日:2017/07/26 公開日:2015/02/03

ものもらいの治し方・治療法

ものもらいには、どんな治療が向いているのかドクターが正しく解説します。また、眼科に行く前に、自分でできる治療法はあるのか、ものもらいの種類「霰粒腫」と「麦粒腫」それぞれの基本的な治療法や、治癒までの期間についてもご紹介していきます。

医師

ものもらいの治療期間とは?

ものもらいには「霰粒腫」(さんりゅうしゅ)と「麦粒腫」(ばくりゅうしゅ)の2種類があり、それぞれ治癒するまでの期間と方法が異なります。

(1)霰粒腫の場合

まつ毛の生え際にある分泌腺「マイボーム腺」に脂肪が詰まって発症する「霰粒腫」は、一般的に放置していれば自然に治癒する場合が多いですが、温めることで血の巡りをよくするのも効果があるため、温湿布をあててもよいでしょう。
腫れて痛みを伴うものは、脂肪が自然に吸収されにくく、痛みが伴わないためにそのまま放置してしまうと、かえって悪化してしまい、ポリープ状の肉芽が何か月も残ってしまうことがあります。
角膜を圧迫するなど最悪の場合は、局部麻酔をかけ、手術で取り除くか、副腎皮質ホルモンの注射をして吸収を促す方法がとられます。
違和感を覚えたら、速やかに受診するようにしましょう。

(2)麦粒腫の場合

細菌の感染によって化膿する「麦粒腫」は、痛みは「霰粒腫」よりも強いのですが、治癒は意外と簡単で早く回復する場合が多いようです。抗菌のために点眼薬、軟膏、飲み薬を処方され、これらの抗生物質が効いていれば、おおむね1週間から10日ほどで痛みが消えていきます。
薬を服用しているのに、目が赤く腫れ、痛みが強くなる時は、血の巡りが良くなり、薬が患部に届きやすくなっている証拠です。市販薬で治療できる場合も多いですが、2~3日経っても症状が快方に向かわないのであれば眼科で診察を受けるようにしましょう。

ものもらいを治すためにできること

「ものもらい」を発症してしまった場合、病院で診断を受ける前に自分でできる対処法をご紹介しましょう。

(1)目薬や眼軟膏で治療

症状が軽い場合、市販の目薬で治療をすることもできます。腫れがひどかったり、治りにくい場合、早く治したい、また、ひどく腫れる危険がある時は、眼科を受診し、薬(点眼・内服・眼軟膏)の処方を受けて下さい。

(2)コンタクトレンズ・アイメイクを避けて清潔に

目の周りを清潔に保つためにも、洗顔する際は刺激の弱い石鹸を使って目の周りを清潔に保ちましょう。コンタクトレンズの装着やアイメイクは控え、目に負担がかからないように気をつけてください。

(3)蒸しタオルでセルフマッサージ

ものもらいの中でも「霰粒腫」と呼ばれるものは、まぶたの縁にあるマイボーム腺に脂が溜まることで発症します。脂分を外に出すために、自宅でできるセルフマッサージも効果的です。
まず、蒸しタオルを用意し、まぶたを温めます。その後、まつ毛の生え際に沿って並んでいる「マイボーム腺」を軽く圧迫します。脂を軽く押し出すつもりで、10~15秒かけてやさしくマッサージしてください。お風呂に入りながら行うと効果的です。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。