風邪が長引く…なかなか治らない原因と対処法

更新日:2017/09/14 公開日:2015/01/30

風邪の予防・ホームケア

通常の風邪は2週間程度で治りますが、咳などの症状が長引く場合は、風邪以外の病気を起こしているおそれがあります。1か月以上にわたり、風邪の症状が続いている場合は軽視せずに、ドクターに相談することが重要です。

工藤孝文先生

この記事の監修ドクター

工藤内科 副院長
工藤孝文先生

風邪の診療

いつまで経っても風邪の症状がおさまらず長引いているときは、通常の風邪だと思い込んで症状を放っておいてしまいがちです。しかし、そのままにしておくと、重度の病気に発展してしまうおそれがあります。

なかなか治らない細菌性の風邪

風邪を引く原因の約90%はウイルス感染です。風邪のウイルスは100種類以上あるといわれ、ウイルスの多くは冬場に活発になり体内に侵入します。風邪の症状はだいたい10日程度でおさまりますが、1か月以上風邪が長引く場合は、ウイルス性ではなく細菌性の風邪を発症している可能性があるため、症状を放っておくのではなく、ドクターに相談することが大切です。

細菌の種類には、扁桃炎や中耳炎などを引き起こす溶連菌、肺炎を引き起こす肺炎球菌、肺炎や菌血症、髄膜炎を発症させるインフルエンザ桿菌(かんきん)などがあげられます。
ウイルス性の風邪にかかった後に、身体の免疫力が弱って細菌に二次感染するケースもあります。このような場合は、肺炎や咽頭炎などの病気も疑われるため、病院では抗生物質が処方されます。

咳が長引くときは、風邪以外の病気にかかっていることも

風邪が長引いている時、もっとも多い症状に咳があげられます。すっかり風邪の症状はおさまっているのに1か月以上咳が長引く場合、以下のような病気が考えられます。

・喘息、咳喘息
・アトピー咳嗽(ガイソウ)
・慢性閉塞性肺疾患
・副鼻腔気管支症候群
逆流性食道炎(胃食道性逆流症)
・感染後咳嗽

咳がずっと長引く症状を軽く考え、放っておくと、重度の病気に発展してしまうおそれがあります。特にこのような症状が続く場合は要注意です。

・風邪薬を飲んでも咳が止まらない
・寝る前や早朝に、特に咳がひどくなる
・アトピーや花粉症などのアレルギーを持ち、のどに違和感や痛みがある
・毎年、同じ時期に咳が長引く
・食後に特に咳がひどくなり、胸焼けなどの症状もある

病院から処方された風邪薬や市販の咳止めなどを飲んでも、効果が全くない場合は、すみやかにドクターに相談するようにしてください。

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