インフルエンザの予防接種をうける時期はいつがいい?

更新日:2016/12/09

インフルエンザの予防について

インフルエンザは毎年流行するウイルスが変わるため、予防接種を年ごとに受ける必要があります。では実際に、どの時期に予防接種を受けるのが効果的なのか、ドクター監修のもと、解説していきます。

岡田昌子先生

この記事の監修ドクター

マオクリニック 院長  岡田昌子先生

女性ナース

毎年冬が近づくと、医療機関ではインフルエンザ予防接種の予約が始まります。実際には、いつ予防接種を受けるのが効果的なのでしょうか。

予防接種を受ける時期

毎年、インフルエンザが流行するのは12月下旬頃から翌年の3月にかけてです。予防接種は、受けてから効果が現れるまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。インフルエンザが流行する時期と、予防接種の効果が現れるまでを逆算して考えると、11月から、遅くても12月中旬頃までには予防接種を受けておくと良いでしょう。

小学生以下の接種の回数

また、生後6ヶ月から12歳までのお子さんは、インフルエンザの予防接種を2回受ける必要があります。小さなお子さんは、1回の接種だけでは十分な免疫を作ることができず、2回目の接種で、重症化を予防するのに必要な免疫ができるのです。1回目と2回目の間隔は4週間あけると、予防接種の効果が高まります。多くの小児科では、毎年10月前半から予防接種を開始するので、12歳以下のお子さんが1回目の予防接種を受けるのは、10月をおすすめします。

「去年、予防接種を受けたけど今年も必要?」と思っている人もいるかと思いますが、先に述べたように予防接種の効果が発揮されるのは、接種を受けて2週間後から約5ヶ月間です。さらにインフルエンザウイルスは毎年変わるため、今年流行が予測されるウイルスに合ったワクチンを接種しておくことで、インフルエンザを予防することができます。

日本における予防接種の現状

インフルエンザは日本だけではなく、世界中で猛威をふるいます。世界的に年々、インフルエンザのワクチンの接種率が高まっているのに対し、日本では予防接種に対しての意識が低いのが現状です。世界と日本では、ワクチンの予防接種にどのような違いがあるのでしょうか。

アメリカやヨーロッパでは、インフルエンザワクチンを大腿部に筋肉接種しますが、日本では認められておらず、皮下接種になります。筋肉注射のメリットは大量の薬液を投与しやすいことですが、皮下注射は少量しか投与できないものの血管や神経を傷つけにくく、長時間にわたって効果を持続できるというメリットがあります。

また、アメリからヨーロッパでは鼻からの噴霧でインフルエンザワクチンを投与できる方法があり、注射に比べて投与が楽にできるのが特徴ですが、日本ではまだ認められていません。他にもアメリカやヨーロッパでは多様なワクチンを受けることができますが、日本で受けられるワクチンはアメリカやヨーロッパに比べて少ないのが現状です。しかし日本での予防接種法は年々改定を重ね、安全により多くの人が効果的な予防接種を受けられるように少しずつ変化しつつあります。