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効果的ないぼの除去法「レーザー治療」

更新日:2017.04.14
公開日:2015.01.30
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

液体窒素を使った方法と並んで一般的になりつつある、レーザーを使ったいぼの除去法。ドクターの監修のもと、レーザーによるいぼ治療のメリットやデメリット、レーザー治療が適しているケースなどについて解説します。

今では数多くの皮膚科や美容クリニックなどで行われるようになった、いぼのレーザー治療。液体窒素法に比べて治療時の痛みが少なく、仕上がりも美しいことから人気を集めています。ただ保険適応外とされる場合が多く、料金面での負担が大きいことがネックです。

いぼの種類

いぼにはいくつかの種類があります。簡単に解説しましょう。

ウイルス性のいぼ

ウイルス感染によって生じるいぼです。主な原因となっているのは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスです。HPVには200種類以上もタイプがあるといわれており、感染した場所によって生じるいぼが異なってくるのが特徴です。年齢、性別を問わず手足に見られ、表面がかさかさしたウイルス性のいぼは、尋常性疣贅といいます。

また、顔や手の甲、ひざから足首までの間にみられる褐色に近い色のいぼは、扁平疣贅といい青年期の女性に多いといわれています。そのほか、性行為などによって感染し、カリフラワーのようないぼが多発する尖圭コンジロームなどもHPVが原因となっています。また、夏のプールに入る時期、子供によく見られる水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスへの感染で生じるいぼです。

非ウイルス性のいぼ

ウイルス感染が原因ではないいぼとして、たとえば、紫外線や加齢によって顔や胸元、手の甲にできることの多い老人性疣贅、体質により首などに細かいいぼができる首いぼ(アクロコルドン)などがあげられます。そのほか、頭皮にできる色のついていないホクロなども、いぼと呼ばれる場合があります。

レーザーを使った、いぼの除去法とは?

近年、レーザーを使ったいぼの除去に対する認知度は、従来の液体窒素法に並ぶほど高まっています。美容皮膚科などを中心に、いぼのレーザー治療を受けられる医療機関もどんどん増加。いぼ除去法の選択肢の一つとして、その地位を確立したといえるでしょう。

いぼのレーザー治療では、水に反応する炭酸ガス(CO2)レーザーが用いられるのが一般的です。多くの水分が含まれた皮膚にレーザーを照射すると、照射部分の水に反応して熱エネルギーが発生。その熱が瞬間的に蒸散するのにともなって皮膚が削り取られ、いぼが除去されるという仕組みです。いぼを丸ごと摘出するレーザー治療では、処置後の皮膚がへこんだ状態になります。皮膚の修復を促す薬を塗り、日焼けや色素沈着を予防することで、数か月後には周りの皮膚と区別のつかない状態にまで近付けることができるといわれています。

レーザー治療が特に適したいぼとは

レーザー治療は、尋常性疣贅や老人性疣贅、首いぼなどのいぼの治療に適しています。液体窒素での治療が難しいいぼや少ない通院回数で治療したい場合にも適しています。なお、レーザー治療の料金はいぼの大きさに応じて変わる医院が多いようです。

いぼのレーザー治療のメリット&デメリット

いぼのレーザー治療が人気を集める理由の一つに、完治率の高さがあります。液体窒素を使った従来の方法では、何度も繰り返し治療を受ける必要があるのに対して、レーザー治療の場合は1~2回の通院でよいようです。早く確実にいぼを除去したいという人に向いています。また、レーザー治療は局所麻酔をしてから行うため、痛みを感じないというのもうれしいポイント。もちろん麻酔を注射する際の痛みはありますが、液体窒素で低温火傷を起こすのに比べれば、痛みは格段に少ないといえるでしょう。

一方、レーザー治療にもデメリットはあります。ほとんどの皮膚科で保険が適応される液体窒素法に対して、レーザー治療は保険適応外という場合が多く、治療費が比較的高い傾向にあります。医療機関によって料金は大きく異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

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