納豆が痛風によくないって本当?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/01/28

痛風の原因・症状

納豆というと、栄養が豊富で健康に良い食品として知られていますが、痛風の人は食べないほうが良いという話も耳にします。しかし、それは本当なのでしょうか?今回は、痛風と納豆の関係についてご紹介していきます。

納豆

納豆は痛風によくないといわれる理由

納豆というと、納豆菌や食物繊維が豊富で、便秘を解消してくれたり、血栓を溶かす「ナットウキナーゼ」の働きで、動脈硬化の予防をしたり、骨を丈夫にするカルシウムやビタミンKが含まれていたりするなど、体に良い食品として知られています。

しかし、「痛風の人は、納豆を食べないほうがいい」といわれている話を聞いたことはありませんか?これは、納豆に「プリン体」が多く含まれているといわれるからです。

体内のプリン体はどこからくるの?

痛風とは、体の中に増え過ぎた「尿酸」が関節に溜まり、結晶化することで起こる病気のこと。この尿酸の材料となるのがプリン体で、尿酸はプリン体を代謝したときに生じる老廃物なのです。このため、かつては痛風患者というと、プリン体を多く含む食品を厳しく制限されてきました。

ですが、私たちの体内に存在するプリン体のうち、食品から取り込まれるのは、わずか20%ほどで、残りの80%は細胞の新陳代謝やエネルギーを消費したときに、体内で合成されたものだとわかってきたのです。

またプリン体は、細胞の遺伝子(核酸)に含まれている成分なので、納豆に限らず、豆類や肉、魚、野菜、海藻など、ほぼあらゆる食品に含まれています。このため、プリン体を気にし過ぎると、食べる物が何もなくなってしまいます。

ですから、最近の食事指導では、1日400mg程度なら、プリン体を摂取しても良いとされており、プリン体よりもバランスの良い食生活や、適正エネルギーを守ることのほうが重視されているのです。

納豆はプリン体が多いって本当?

納豆100gに含まれるプリン体は113mg。牛肉や豚肉の場合は100gあたり70~90mgなので、これらに比べると、納豆にはプリン体が多いといえるかもしれません。

プリン体を多く含む「高プリン体食品」の定義は、100gあたり200mg以上のプリン体を含んでいることなので、納豆は高プリン体食品ではないのです。また、納豆1パックは約50gほどなので、1パックを食べても、プリン体を56.5mgしか摂取しません。ですから、毎日納豆を1パック食べていたとしても、まったく問題はないといえるでしょう。

納豆は腸内細菌を整えたり、肌にもとても良いものです。アンチエイジングをするなら、納豆はむしろ積極的に食べるべき食材です。

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