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激しい腹痛を伴う下痢・軟便の原因と対処法

更新日:2017/12/01 公開日:2015/03/03

下痢の症状・原因・対処法

ある日突然お腹がゴロゴロしたり、激しい腹痛に襲われたりする下痢は辛いものです。なぜ下痢のときに、腹痛が生じるのでしょうか?ここではドクター監修のもと、腹痛をともなう下痢の原因と対処法について解説します。

一口に「腹痛」といっても、下腹部の鈍い痛み、右下腹部の突き刺すような痛みなど、痛みの度合いや場所はさまざまです。下痢にともなう腹痛も同様で、排便によって落ち着く場合もあれば、排便後もずっと痛みが続く場合などがあります。

なぜ下痢に腹痛が伴うのか

下痢に伴う腹痛では、痛みの部位がはっきりせず、重苦しい鈍痛や締め付けられるような痛みを周期的に感じることが多いです。気分が悪くなったり、冷や汗が出たりすることもあります。なぜこのような痛みが出るのかというと、下痢で腸内の水分が増え、腸壁が内側から圧力をかけられていることを内臓の神経が察知し、それを痛みの情報として脳に伝えているからです。

このように、胃や腸、尿管などの管状の内臓が異常に収縮したり、伸びたりする刺激で起こる痛みを「内臓痛」といいます。内臓痛は、急性・慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、胆嚢・胆管炎、尿管結石、炎症性腸疾患、大腸癌、心因性腹痛などでも起こります[1]。

なお、腹痛には「体性痛」という種類もあります。これは内臓をとりまく膜にある神経が刺激されることで起こる痛みです。痛みの部位ははっきりしており、刺すような鋭い痛みが持続的に起きるのが特徴です。身体を動かすと痛みが強くなることもあります。体性痛は、急性虫垂炎、急性腹膜炎、絞扼性イレウス、臓器の破裂、急性膵炎、重症の急性胆嚢炎・胆管炎など、緊急を要する病気で起こります[1]。

この体性痛がひどくなると、痛みの原因部位の近くにある別の部位の神経も刺激をキャッチしてしまい、お腹ではない別の場所でも痛みを感じるようになります。これを「関連痛」といいます。

腹痛を伴う下痢の対処法

つらい腹痛のある下痢になったとき、どのような対処をしたら良いのでしょうか?

まず、下記のような症状がある場合は、無理をせずに病院にかかることをお勧めします。とくにお子さんや高齢者、心臓病や糖尿病などの持病をお持ちの方は早めに医師に相談してください[2]。

  • 経験したことがないような激しい下痢
  • 便に血が混ざっている
  • 下痢以外に悪心(気持ち悪さ)や嘔吐、発熱もある
  • 排便後にも腹痛が続く
  • 同じものを食べた人も同時に下痢になった
  • 症状が悪化/改善の気配がない
  • 脱水症状がある

このような症状がない場合は、下痢になった原因を探してみましょう。ここ2~3日の出来事を思い返し、食べ過ぎや飲み過ぎ、食当たり、身体を冷やしたなど思い当たることがあるかどうかを確認してください。これらが原因になっていると考えられる下痢で、症状がつらいときは下痢止めや整腸剤を服用して様子を見ましょう。

下痢をしているときは体内の水分やミネラル(ナトリウムやカリウムなど)が失われやすくなっており、脱水症状におちいってしまいやすくなります。少しずつでもいいので、白湯や常温のミネラルウォーターやスポーツドリンクなどでこまめな水分補給を心がけましょう。下痢では体力も消耗しますので、消化の良い炭水化物(柔らかいご飯やうどん、スープ、リンゴのすりおろし、ヨーグルトなど)をしっかり摂りましょう。一方、脂肪の多い食事は消化吸収が悪いので控えましょう。コーヒーや炭酸飲料、アルコール類はお腹を刺激するので避けるべきです[2]。

参考文献

  1. [1]日本薬学会. “腹痛” 薬学用語解説.
  2. http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E8%85%B9%E7%97%9B(参照2017-06-13)
  3. [2]日本臨床内科医会. “下痢の正しい対処法 わかりやすい病気のはなしシリーズ42” 日本臨床内科医会.
  4. http://www.japha.jp/doc/byoki/042.pdf(参照2017-06-13)

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