水下痢の原因・症状と正しい対処法は?薬は飲んでも大丈夫?

更新日:2018/04/18 公開日:2015/03/05

下痢の症状・原因・対処法

便を見ると健康状態がわかります。チェックしたいポイントは色、形状、ニオイです。なかでも水っぽい下痢が長く続いている場合は、要注意。水下痢が止まらない原因とその対処法について解説します。

便の状態を見ると、そのときの健康状態がわかります。ここでは水のような下痢「水下痢」になる原因と止まらない場合の正しい対処法を紹介します。

水下痢になる原因

理想的な便の水分量は70~80%で、適度な粘度をもっています。下痢の症状である軟便になると、その水分量は80〜90%となり、90%を越えた便は形をとどめず、下痢の中で最も水分量が多い水下痢と呼ばれます。

下痢は腸の運動が過剰になることで消化物が早く通過してしまい、腸内で水分を十分に吸収できなくなってしまいます。その水分が便と混ざり合うことで、便がゆるくなり下痢の症状が起こります。こうなってしまう理由は下記の4つに分けられます。

  • 腸からの水分吸収が妨げられる
  • 腸に炎症が起きて腸管内に体液が滲み出てくる
  • 腸が出している腸液の分泌量が増える
  • 腸の蠕動運動が亢進して、消化物の通るスピードが早くて水分吸収が追いつかない

水下痢になる原因別の対策

腸内で水分吸収がうまくいかず、水下痢になってしまう原因とその対策を紹介します。

食べ過ぎ・飲み過ぎ

暴飲暴食をして腸の中にたくさんの消化物が入ってくると、腸は刺激を受けて蠕動運動(ぜんどううんどう:腸が消化物を送り出す動き)が過剰になり、水分の吸収が追いつかなくなって下痢になります。特に脂っこい食事、お酒、香辛料、食物繊維、人工甘味料などを食べ過ぎ・飲み過ぎたときに下痢になりやすいことが知られています。下痢と食べる量の関係については、その人の体調や体質などで変わってくるので、自分が下痢を起こしやすい食べ物を覚えておくとよいでしょう。

感染症・食中毒

細菌やウイルス、寄生虫が感染して腸の粘膜に炎症を起こしたり、細菌やウイルスの作り出した毒素が腸を刺激したりすることで下痢になります。感染者の吐しゃ物や便、性交渉などを通じてうつったり、十分に加熱されていない食品や、清潔でない生水を通して体内に入ったりしてしまいます。感染症の原因菌やウイルスと同じものが、感染者の調理した食品から通じてうつることもあります。発熱や頭痛、吐き気などがあり、症状がだんだん重くなってくる場合や、数日経っても改善しない場合は医療機関(内科、消化器科など)を受診しましょう。

生活習慣や体質

不安や悩みが多く、ストレスを受けやすい環境にいると、自律神経が乱れて腸の機能が低下し、下痢を引き起こします。お腹を冷やすことによっても腸の機能が低下することがあります。

ある種のサプリメントが下痢を引き起こすことがあり、マグネシウムや不溶性食物繊維などがよく知られています。手軽なサプリは食品と違って大量に摂取できてしまうので、摂り過ぎに注意しましょう。

また、アレルギー反応を起こしてしまう食品を食べることで、腸の粘膜が炎症を起こし、胃腸の機能が低下して下痢を起こします。乳糖不耐症は乳糖を消化する酵素が少ないか、持っていないために起こる病気で、未消化の食べ物が便の水分を増やしてしまいます。特定の食品を食べるといつも下痢をするという場合は、その食品を避けた方がいいかもしれません。何が問題なのか調べるには病院に行きましょう。

その他の原因

感染症や体質によるもの以外の病気では、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)や膵炎、過敏性腸症候群などがあります。これまでに紹介したような原因に心当たりがないのに水下痢が長引いている場合や、血が混じった水下痢が出ているような場合は病院に行くことをおすすめします。

また、薬など医療行為によって下痢が起こることがあります。副作用として下痢の症状が出てしまう薬や治療もあるので、心配なら医師や薬剤師に聞いてみましょう。

水下痢が止まらないときの対処法

ここまで、原因別の対処法をお伝えしてきました。ここからは、実際にいま下痢になっている場合にどう対処すべきかを解説します。

水分&ミネラル補給

水下痢は本来吸収すべき水分を排出しているため、脱水症状に気を付けなければなりません。下痢が続いているときは、身体の水分だけでなく、必要なミネラルも排出されてしまいます。腸が水分を吸収しやすい割合でミネラルを配合した経口補水液がもっともおすすめです。また、常温のスポーツドリンクやぬるめの白湯や番茶などでもいいですが、この場合は塩分も一緒に摂るようにしましょう(梅干しや塩飴など)。

腸を安静にする

下痢のときは腸を安静にすることも大事です。可能なら横になって安静に過ごしましょう。

下痢が続いている場合は無理に食べる必要はありません。食欲があれば食事は問題ありませんが、味の濃いものや脂っこいもの、香辛料をたくさん使うものなど、胃腸にとって刺激の強い食品は避けましょう。おすすめは消化の良い食べ物(おかゆ、雑炊、よく煮込んだうどん、そうめん、豆腐、卵、すりおろしたりんご、ヨーグルトなど)です。

下痢止め薬

基本的に、下痢止め薬は食べ過ぎ、飲み過ぎによる下痢に使う分には問題ないでしょう。しかし、強い腹痛が続いたり、嘔吐、血便などが出たりする感染性の下痢には使うべきではありません。身体の防御反応として、侵入したウイルスや細菌をスピーディーに外に出そうとして下痢になっているため、市販の下痢止め薬などで止めることはやめたほうがいいからです。そのような場合は、すぐに医療機関を受診してください。症状によっては、医師の診断のもとで整腸剤や下痢止め薬が処方される場合もあります。

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