本当に大丈夫?血糖値の正常値・基準値とは

更新日:2016/12/09

血糖値の基礎知識

正常値、基準値を知らなければ、血糖値対策をするのは困難です。ここでは、空腹時、食後それぞれの血糖値について正常とされる基準値を紹介。さらには糖尿病の診断基準に関しても解説しています。

岡田昌子先生

この記事の監修ドクター

マオクリニック 院長  岡田昌子先生

驚く女性

血糖値にはいくつかの種類が存在するため、血糖値を測定した際には、複数の血糖値を確認しなければなりません。ここでは、血糖値の種類に応じた正常値、基準値を紹介したいと思います。

血糖値の正常値をチェック

<空腹時血糖値>

空腹時血糖値とは、9時間にわたって絶食した後に計測した血糖値です。糖尿病が疑われるのは、空腹時血糖値が126mg/DL以上の場合とされています。

また、日本糖尿病学会が分類する基準によれば、80〜110mg/DLが優、110〜130mg/DLが良、130〜160mg/DLが可、160mg/DL以上が不可となっています。

<75gOGTT2時間値>

75gOGGTT2時間値というのは、75gのブドウ糖を摂取した状態で計測する血糖値のことです。食後血糖値と呼ぶ場合も、基本的には75gOGGT2時間値を指しています。この数値が200mg/DL以上になると、やはり糖尿病の可能性が疑われます。

こちらも日本糖尿病学会が設定した基準値が存在し、80〜140mg/DLが優、140〜180mg/DLが良、180〜220mg/DLが可、220mg/DLが不可です。

<随時血糖値>

随時血糖値は、特に食事と関係なく計測した血糖値です。この血糖値が200mg/DL以上の場合、糖尿病の可能性が出てきます。この数値に関しては、日本糖尿病学会による細かい分類は知られていません。

<HbA1c>

HbA1cは、血中のヘモグロビンとブドウ糖が結合したタンパク質のことで、結合してから120日間は結合が解けないことから、HbA1cの数値を調べることで過去30〜60日間の平均血糖値を知ることが出来ます。検査した日の随時血糖値が正常だったとしても、HbA1cの数値が高いようなら“今日はたまたま調子が良いが、この2ヶ月ほど血糖値は高めだった”と判断することが可能となります。このHbA1c値が6.5%以上になると、糖尿病の可能性が高くなります。

日本糖尿病学会の基準値によれば、6.2%未満が優、6.2〜6.9%が良、6.9〜7.4%が可(不十分)、7.4%〜8.4%が可(不良)、8.4%以上が不可となっています。

検査をする場合は、次の4つの条件を確認します。

A:空腹時血糖値126mg/DL以上

B:75gOGTT2時間値200mg/DL以上

C:随時血糖値200mg/DL以上

D:HbA1c6.5%以上

以上の4条件のうち、A、B、Cのいずれかひとつ以上と、Dを両方満たした場合、即座に糖尿病の診断が下ります。また、A、B、Cのいずれかひとつを満たし、さらに糖尿病の症状が確認された場合も糖尿病。

また、A、B、C、Dのいずれか1つを満たしていた場合、後日再検査をして、再びどれか1つを満たせば糖尿病となります。

ただし、現段階で糖尿病の診断を受けるレベルではなくても、日本糖尿病学会の基準で優にならない数値がある場合は、食生活を見直すなどの対策を始めたほうが無難でしょう。

要注意!隠れ糖尿病の恐怖

健康診断などで空腹時の血糖値を計測して“正常”と判定された場合でも、食後に血糖値が急上昇する方がいます。この場合、健康診断では分かりませんが、既に糖尿病を発症している場合もあるのです。

健康診断では特に何も言われてないとしても、炭水化物の多い食事をしている方、運動不足が慢性化している方は、隠れ糖尿病の可能性も考えたほうが良いかもしれません。心配であれば、空腹時、食後それぞれの血糖値、さらにはHbA1cを測定して、糖尿病の検査をしてみることをおすすめします。

この病気・症状の初診に向いている科 内分泌・代謝内科

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