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頭・頭皮の脂漏性皮膚炎(湿疹)の治療法と自宅での治し方

更新日:2017.09.01
公開日:2015.03.02
ドクター画像
この記事の監修者
医師 板東浩

なかなか治らない頭皮湿疹は、脂漏性皮膚炎である可能性があります。皮脂分泌の多い頭皮に好発する脂漏性皮膚炎と原因、対処法について、ドクター監修の記事でご紹介します。

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌の多い部分に起こることの多い疾患です。ここでは、なぜ頭皮に発生するのか、その発症メカニズムや治療法を解説しています。

頭皮の脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の原因は明確ではなく、さまざまな要因が関係していると考えられていますが、マラセチア菌というカビの一種が、過剰分泌された皮脂を餌に増殖することで、脂漏性皮膚炎を引き起こしていることがわかってきました。正確には、誰もが持っている常在菌であるマラセチア菌が、皮脂に含まれる中性脂肪(トリグリセリド)を分解して、炎症の原因となる遊離脂肪酸に変えてしまうことが根本原因である可能性が示されてきています[1]。

髪の毛に隠れてわかりづらいかもしれませんが、もともと頭皮は皮脂分泌量の多い部位です。皮脂が多いと言われている顔のTゾーンと比較しても、より皮脂分泌が活発なのです。そのため、頭皮にはマラセチアが繁殖しやすく、脂漏性皮膚炎が発生しやすいといえます[1]。

頭皮は髪の毛が生えていることで、汚れや皮脂が留まりやすく、どうしても不衛生になりやすい部位です。ひとたび脂漏性皮膚炎になってしまうと、治りづらく、悪化しやすいという問題もあります。かゆみに耐えかね、掻いた箇所にかさぶたが出来たり、最悪の場合は重度の炎症を起こしたりして脱毛するケースもあるのです。

もし、頭皮湿疹、かゆみなどの症状があるようならば、脂漏性皮膚炎の可能性を疑う必要があるでしょう。

脂漏性皮膚炎の治療

基本的な治療法として、原因菌となるマラセチア増殖を止めながら、皮膚炎の炎症も抑えるという手順となります。

マラセチアを撃退するための抗真菌薬を用いるのが一般的な治療となります。原因菌であるマラセチアの増殖が抑えられれば、脂漏性皮膚炎の再発率は大きく下がります。

炎症にはステロイド(副腎皮質ホルモン剤)を用いることが多く、医師の指示どおり塗っていれば短期間のうちに消炎することが可能です。ただし、ステロイドは炎症を抑えるだけの薬なので、根本治療とは言えません。ステロイドだけの治療では、薬を塗るのを止めた途端に脂漏性皮膚炎が再発してしまいます[1]。

脂漏性皮膚炎の頭皮ケア

何度も再発しているケースの場合、早期に医療機関を受診するべきですが、初発の軽度な皮膚炎であれば、ある程度は自力でケアすることも可能です。

まずはマラセチアの繁殖を抑えるために、抗真菌剤を配合したシャンプーの使用をおすすめします[1]。医薬部外品扱いで売られていますので、入手も難しくありません。頭皮にシャンプー、コンディショナー、整髪剤が残っているとマラセチアを含む雑菌の繁殖を誘発するため、洗髪の際はすすぎ残しのないように注意してください。

言うまでもないことですが、ヘアワックス、ジェルを落とさずに眠るのは絶対にNGです。寝る前には洗髪するのを忘れず、頭皮を清潔に保つことが、真菌の繁殖を抑えることにもつながります[2]。その上で皮脂の代謝を正常化する栄養素のビタミンB群をサプリメントなどで補うと、より頭皮の健康は保たれやすくなります[3]。脂漏性皮膚炎のケア、予防を行う上で、是非とも活用してみてください。

参考文献

  1. [1]坪井良治. “ふけ” 美容皮膚科学 改訂2版. 宮地良樹ほか編. 日本美容皮膚科学会監修. 南山堂 2009; 664-669
  2. [2]赤坂俊英. “皮膚の汚れと洗浄,pH” 美容皮膚科学 改訂2版. 宮地良樹ほか編. 日本美容皮膚科学会監修. 南山堂 2009; 91-101
  3. [3]白鳥早奈英監修. 最新版知っておきたい栄養学. 学研パブリッシング2013; 90-103

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