自然治癒力に重要なマクロファージを活性化する食べ物・方法

更新日:2016/12/09

人間や動物が生まれながらにもつ自然治癒力。それに重要な役割を果たすのが、マクロファージです。マクロファージを活性化する食べ物と方法について、ドクター監修の記事でご紹介します。

自然治癒力を高めるためのカギとなる、免疫細胞—マクロファージについて解説し、それを活性化する効果的な方法についてご紹介します。

自然治癒力とは

自然治癒力とは、人間や動物が生まれながらにして備えている、病気やケガを治す力のことです。自然治癒力には、体が傷を負った際にその傷を治す「自己再生機能」と、外部から侵入する病原体やウイルスと戦う「自己防衛機能」のふたつがあります。この「自己防衛機能」が、いわゆる免疫と呼ばれるものです。

自然治癒力は、このふたつの機能が十分に発揮されることで成り立っています。しかし、自己防衛機能の力が落ちると自己再生機能の力も落ちる可能性があるため、自然治癒力を高めるためには、自己防衛機能である免疫を高めることが重要となります。

自然治癒力の要となるマクロファージ

自然治癒力に認められる「自己再生機能」と「自己防衛機能」の両方に重要な役割を果たすのが、マクロファージです。マクロファージは、免疫細胞の代表格として知られる白血球の一種。ケガを負って皮膚組織が損傷を受けると、マクロファージが集まって細胞と細胞の間のコミュニケーション因子を出します。これにより維芽細胞から筋線維芽細胞が作られ、さらに、これがコラーゲンを作って肉芽組織になり、傷口をふさぎます。

自己防衛機能、いわゆる免疫におけるマクロファージは、病原体の特徴を他の免疫細胞に伝える情報伝達役を担っています。体内に入り込んだ病原体を真っ先に捕食し、その情報を免疫細胞の司令役であるヘルパーT細胞に伝えます。このマクロファージからの情報伝達を受けて、ヘルパーT細胞が他の細胞に病原体への攻撃指令を下すのです。

このように、マクロファージは自然治癒力の要と言える存在なのです。

マクロファージを活性化する食べ物

マクロファージはT細胞が生産するサイトカインという物質を受け取ることで活性化しますが、活性化に有効な食材というものもあります。以下に、その代表的なものをご紹介します。

緑黄色野菜

ある大学の論文において、数種の緑黄色野菜から熱水抽出した成分がマクロファージの活性化に寄与するということが発表されました。中でも、モロヘイヤ、ケール、ホウレンソウ、キンジソウ、ツルムラサキには、特に高い効果が認められたそうです。マクロファージの免疫力と自然治癒力を調節し、活性化する効果が期待できます。

アガリクス、霊芝(レイシ)などのキノコ類

アガリクス、霊芝といった薬用に用いられるキノコには、β-グルカンという成分が含まれています。β-グルカンには免疫力を向上する働きがあり、特にβ-Dグルカンという種類のβ-グルカンには、マクロファージを活性化させる性質があるといわれています。

自然治癒力を高める習慣

マクロファージの活性には、体温を高く維持することも有効です。というのも、マクロファージは高い温度で活性化する性質があるためです。風邪をひいた時に高熱が出るのは、マクロファージをはじめとする免疫細胞を活性化させて、病気への抵抗力を高める必要があるからなのです。

身体を温めることは病気への抵抗力を高める基本でもあるので、長めの半身浴などを習慣化することで、自然治癒力の向上に役立つ可能性があります。