身長が平均より低い…背が伸びないのは病気なの?

更新日:2016/12/09

子供の身長の悩み

子供の身長が低い、なかなか伸びない原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。専門ドクター監修のもと、家庭でできるチェック方法と、身長が低くなる原因について解説します。

「自分の子供の身長は低いのでは?」と思ったとき、どのような行動をとればよいのでしょうか。家庭でできるチェック方法と、身長が伸びない原因について見ていきましょう。

身長の伸びが遅いと感じたら

背の順に並ぶといつも一番前だったり、同じ年齢の子供より極端に背が低くて心配な場合は、下記のような方法でチェックしてみましょう。

子供の成長曲線を描いてみて、平均と比較してみる

まずは、子供の身長を継続して計測し、成長曲線に記入してみましょう。そして、同じ年齢の子供の平均値と比べてどうなのかチェックします。平均値の帯の中に入っていれば、正常の範囲内です。また、たとえ成長曲線からはずれていたとしても、同じようなカーブをたどっていれば、その子なりに発達していると言えます。逆に、平均値の帯の中に数値が入っていても、カーブが下がっているなど、平均値とは形状が異なるグラフになった場合は、受診を考えてみましょう。

スコアを計算してみる

客観的に見て、身長が低いかどうかを判断する材料に、SD(標準偏差)スコアがあります。成長曲線の平均値からどれぐらい数値が離れているかという幅を、SDという数値で表したものです。SDスコアは、「(身長の実測値-平均身長)÷SD」で計算できますが、月齢ごとに平均身長とSDの基準がわかる表を利用すると便利です。調べた結果、-2SD以下の場合は、低身長であると言えます。なんらかの病気によって身長が伸びなくなっている可能性もあるため、専門医に相談することをおすすめします。

身長が伸びない原因

子供の身長が低い理由には、遺伝、病気、睡眠不足、食事が足りない、運動が足りないなど、さまざまなことが考えられます。遺伝や体質などといった病気ではないケースが90%、病気のケースは10%ほどです。

子供の身長は、両親から受け継いだり、元々の体質によるものである程度決まります。近年の研究で、身長は80%が遺伝で決まることが判明しています。後の20%は、睡眠不足や食事量の不足、運動不足など、後天的な要因が影響していると考えられます。この場合、生活環境を改善することで、身長が伸びる可能性があります。ただし、極端に身長が低い場合には、ホルモンや染色体の異常、骨の病気などが考えられます。

身長が低い原因となる病気には、次のようなものがあげられます。いずれの場合も、早期に発見して治療を始めることで、身長を伸ばすことが可能です。

成長ホルモン分泌不全

脳の下垂体から分泌される成長ホルモンが、脳の外傷や脳腫瘍などによって十分に分泌されなくなるケースです。成長ホルモンは身長を伸ばすために必要不可欠な物質であるため、分泌量が減ったり分泌されなくなると、身長が伸びにくくなります。成長ホルモン分泌刺激検査により判明すれば、ホルモン治療を行います。

軟骨無形成症

染色体の突然変異によって発症する病気です。体に比べて手足が短く、顔つきにも特徴があります。有効な治療法として、骨延長手術があります。

ターナー症候群

女児のみに見られる染色体異常で、発症率は2000人に1人程度です。低身長のほか、卵巣の機能が不十分などの特徴もみられます。低身長の治療には、ホルモン治療が行われます。

低身長の改善には、原因をつきとめ、治療の必要性があればできるだけ早い段階から始めることが重要です。成長曲線をつけるなどして、早期に手を打てるようにしておきましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科