カレーに増殖しやすい?ウェルシュ菌食中毒の症状と対処法

更新日:2017/05/16 公開日:2015/04/13

食品別の食中毒・食あたり

ウェルシュ菌は熱に強いため、カレーやスープなど、作り置きに便利な食品で増殖しやすい危険な食中毒菌です。予防するためにも、ウェルシュ菌について知っておきましょう。こちらではドクター監修のもと、菌の特徴と、この菌による食中毒の症状、対処法について解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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食中毒は、食材を十分に加熱処理していても発生する場合があります。作り置きをする機会の多いカレーに増殖しやすい食中毒菌「ウェルシュ菌」の特徴と、食中毒の症状および予防法について解説します。

カレーなどに増殖しやすい「ウェルシュ菌」とは

ウェルシュ菌は、人や動物の腸内や土、水中などに存在します。食品では、牛肉、豚肉、鶏肉といった食肉や魚から多く検出されます。食中毒の原因となる菌は熱に弱いものがほとんどですが、ウェルシュ菌は煮沸を1時間以上行っても死滅しないという特徴があります。そのため、加熱処理をした食品であっても、常温で放置しておけばウェルシュ菌が増殖します。また、ウェルシュ菌には酸素を嫌う性質があり、空気のあるところでは増殖しないという性質があります。時間をかけて底の深い鍋で煮込むスープやカレーなどは、中心部の酸素が少なくなりやすいため、増殖するには絶好の環境となります。給食のカレーによる食中毒などの事件が起こるのは、このためです。

ウェルシュ菌食中毒の症状

ウェルシュ菌に感染すると、6~18時間の潜伏期間を経て発症します。軽い腹痛と水のような下痢をくり返すのが主な症状ですが、1日ほどで治まります。嘔吐や発熱はほとんどなく、食中毒の症状としては軽いほうと言えます。

ただし、前述のとおり、ウェルシュ菌による食中毒は、一度に大量の調理を行うような給食施設などで発生することが多く、集団感染を引き起こしやすい傾向にあります。症状は軽くても発生規模は大きくなりがちなので、別名「給食病」とも呼ばれています。

ウェルシュ菌食中毒を防ぐには

他の菌と違って、加熱による予防はできません。増殖を防ぐためにも、調理済みの食品を何日も常温で放置しておくのはやめましょう。特に、肉類の調理食品には注意してください。具体的には、以下のことを心がけるといいでしょう。

・肉類の調理に特に注意し、調理後に冷却する場合は速やかに行う。

・前日の作り置きはできるだけ避け、加熱調理したものは早めに食べる。

・室温で放置しない。

・カレーやスープなどは、調理時に必ずよくかきまぜる。

・カレーやスープなどを保存するときは、なるべく底の浅い容器で小分けにする。

・保存は冷蔵庫で行い、食べる前に再度加熱する。

・ビンなどの密閉容器は空気に触れない環境をつくるので、使用の際は十分に注意する。

感染を限りなく防ぐためにも、ぜひ意識してください。

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