血管運動性鼻炎の症状と対策、治療法

更新日:2017/01/11

鼻炎の種類

アレルギー性鼻炎と同じ症状が起こるのにアレルゲンが見つからない場合は、血管運動性鼻炎の疑いがあります。血管運動性鼻炎とはどのような病気なのか、症状や原因、治療法について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

川本徹先生

この記事の監修ドクター

みなと芝クリニック 院長
川本徹先生

花粉によるアレルギーはなく、家も清潔にしているのに鼻水や鼻づまりが止まらない…このような状況に当てはまる場合は、もしかしたら血管運動性鼻炎かもしれません。具体的な症状と原因、治療法について解説します。

血管運動性鼻炎とは

アレルゲンが特定できないのに、アレルギー性鼻炎と同じような症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)が起こる鼻炎のことです。症状はほとんど同じですが、アレルギー性鼻炎とは異なり、鼻や目のかゆみは起こりません。年間を通してよくなったり悪くなったりをくり返し、症状が数週間続く場合もあれば、すぐに治まることもあります。

寒い場所から暖かい場所へ移動した時や、熱いものを食べた時などに症状が現れやすく、空気が乾燥すると悪化するという特徴があります。また、ハウスダストや花粉などの刺激、香水などの強い香り、タバコの煙やニオイなどに反応する人もいます。症状自体はそれほど重くありませんが、特に鼻づまりになりやすい鼻炎であることから、鼻づまりによるストレスが溜まりやすい鼻炎です。衛生的にもよくないので、きちんと治療することをおすすめします。

血管運動性鼻炎になる原因

花粉やハウスダストなどが原因のアレルギー性鼻炎とは異なり、血管運動性鼻炎はアレルギーが原因ではないため、鼻汁検査などを行っても陽性となる抗原は見当たりません。未だにはっきりとした原因は不明ですが、自律神経の働きがにぶくなることで発症すると考えられています。自律神経の働きを低下させる要因には、以下のようなものがあります。

・ 寝不足や慢性的な疲れ

・ 精神的なストレス

・ タバコの煙

・ 飲酒

・ 化粧品などの香料……など。

上記のような原因により鼻の自律神経に異常が起きると、鼻の血管が拡張し、腫れて鼻づまりが起こるとされています。ただし、鼻炎の種類を個人的に特定するのは困難であるため、くしゃみや鼻水などの症状が長引く場合は、医療機関で内視鏡検査やCTスキャンなどの診察を受けてみることをおすすめします。

血管運動性鼻炎の治療法

原因を特定できないことが多いため、病院での治療は薬での対症療法が基本となります。処方される治療薬には、主に以下のものがあります。

・コルチコステロイド点鼻スプレー…鼻の粘膜の炎症を抑えます。

・抗ヒスタミン点鼻スプレー…ヒスタミンの過剰分泌を抑え、くしゃみを和らげます。

・抗鼻閉・抗コリン点鼻薬…鼻の中の毛細血管を収縮させて、鼻づまりを緩和させます。

日常生活では次のことを心がけることで、血管運動性鼻炎の予防が期待できます。

・睡眠をしっかり取る

・タバコの煙やホコリの多い場所を避ける(禁煙、部屋の掃除を心がける)

・ウォーキングなど、適度な運動をとり入れる

・ストレスを溜めこまないよう心がける(入浴の習慣化や趣味を持つなど)

・食事バランスを意識する(コンビニ食で済ます場合は、野菜や漬物を一品足すなど)

血管運動性鼻炎は完治しづらい鼻炎ですが、病院での治療や日常生活の心がけによって症状を和らげることができます。疑われる場合は、早めに対応しましょう。

今すぐ読みたい