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粉瘤(アテローム)の皮膚科治療と根治のポイント

更新日:2017/08/29 公開日:2015/04/14

この記事の監修ドクター

広尾プライム皮膚科 医師
谷祐子先生

粉瘤(アテローム)とは、皮膚の下(表皮)に袋状の構造物(嚢胞)ができ、古い角質や皮脂といった老廃物がその中に溜まってしこりとなる良性腫瘍の一種。皮膚の良性腫瘍のなかでもっとも多いのが粉瘤と言われ、性別や年齢を問わず、誰でもできる可能性があります。

粉瘤(アテローム)の皮膚科での治療方法

粉瘤は悪性ではないので、必ず治療しなければいけないというものではありません。ただし、自然に消滅することはなく、放置しておくと大きくなったり炎症を起こす場合もあります。こうなると治るまでに時間がかかり、傷跡も残りやすくなるため、できるだけ小さいうちに皮膚科を受診し処置してもらうのがおすすめです。

皮膚科では、炎症を起こしていない粉瘤の場合は、外来での短時間な手術によって除去する治療が行われます。炎症を起こしている場合は、抗生物質を内服したり小さく切開して膿を出したりして、炎症を抑えてから手術が行われます。

粉瘤(アテローム)を根治させるには

粉瘤の袋がなくならない限り再発する恐れがあるため、手術によって袋をキレイに取り除くことがポイントになります。

では、実際にどのように袋を取り除く手術が行われるのか、具体的に見てみましょう。

炎症を起こしていない粉瘤の場合

手術によって、溜まった内容物を袋(嚢胞)ごと取り除きます。その際、袋を取り残すと再発するので、完全に除去することが大切になります。

手術方法には、以下の方法があります。

・小切開摘出術(切除術)…粉瘤の中心にある穴から皮膚を紡錘形(レモン状)に小さく切開し、嚢腫を袋ごと引っ張り出し、最後に皮膚を縫合。

・ヘソ抜き法(くり抜き法)…特殊なパンチで粉瘤に穴を開け、嚢腫の内容物を抜き出し、最後に袋を除去。穴は縫合する場合と、縫合しない場合とがあります。ちなみに、縫合しない場合は、「ガーゼやテープで保護して終了」のケースと、「浸潤療法(専用の絆創膏で閉塞し、創部からの体液によって自然治癒力を高める方法)を行う」ケースとがあります。

炎症を起こした粉瘤の場合

炎症を起こした粉瘤は、すぐに手術をすることはできません。強い炎症を伴っている状態で手術を行うと、腫瘍自体が大きいので傷跡が大きくなってしまったり、また、再発が起こりやすくなるといったリスクがあるのです。そのため、まずは、皮膚を切開し粉瘤の内容物だけを出します。内容物を取り出しておくだけでも痛みは少なくなり、破裂する危険性もなくなります。

しかし、粉瘤の袋が残っている状態だと再び炎症を起こす可能性があるので、数か月おき、あらためて摘出手術を行います。

以上が基本ですが、最近は、炎症時のヘソ抜き法を提唱するドクターもいます。膿を出して粉瘤の内容物をもみ出し、袋の除去までを一度の手術で行うため、何度も通院する必要がありません。ただし、炎症を起こした袋は破れやすく、ヘソ抜き法の小さな穴からキレイに剥離して取り出すのはかなり難易度が高いため、経験豊富なドクターの高度なテクニックが必要です。

医療機関(ドクター)を探す際は、実績はもちろん、自分の要望に合うかどうかを確かめながら選ぶとよいでしょう。

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