コーヒーで胃もたれするって本当!?

更新日:2017/08/25 公開日:2015/03/09

胃もたれの原因・症状

コーヒーにはカフェインが入っているので不調の原因になるとよく聞きますが、飲み方や胃の調子によっては、胃もたれの予防に役立つことがあります。そこで今回は、胃もたれを予防するコーヒーの飲み方についてご紹介していきます。

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師
板東浩先生

コーヒーで胃もたれが起こる?

「コーヒーは、胃もたれの原因になる」という話を耳にすることがあります。これは、コーヒーに含まれている「カフェイン」に、胃酸の分泌を促す作用があるからです。

このため、空腹時にコーヒーをたくさん飲むと、胃酸で胃の粘膜が荒れてしまい、食事をしたときに消化がスムーズに進まず、胃もたれを起こしてしまうことがあります。また、胃酸の出過ぎで胃の調子が悪いときも、コーヒーを飲むと症状を悪化させてしまうので、控えたほうが良いでしょう[1]。

コーヒーが胃もたれの予防になることも

では、胃もたれを防ぐためには、コーヒーは飲まないほうがよいのでしょうか?実は、そういうわけでもないのです。そもそも胃もたれとは、胃の運動機能が低下したり、胃酸が出にくくなったりしていることで、食べ物の消化や消化したものの十二指腸への排出がスムーズにいかなくなり、胃の中に停滞してしまうことで起こる症状です[1]。

このため食後にコーヒーを飲めば胃酸の分泌が促されて消化が進むので、胃もたれを予防することができるといわれています。つまり、コーヒーが薬になるか毒になるかは、胃の中の状態や飲むタイミングによって変わってくるということです。

食後のコーヒーも飲み過ぎは逆効果に

ただし、胃もたれを起こしやすい人は、食後にコーヒーをたくさん飲むのではなく、濃い目にして、少量を飲むほうが良いといわれています。その理由には、胃もたれを起こしやすい人の胃の形状が関係しています。

顔つきや体つきが人によって違うように、胃の形も、人によって差があります。日本人に多いといわれているのは、「鉤状胃(こうじょうい)」といって、釣り針のように曲がった形をした胃なのです[2]。

このタイプの胃は、胃の中央部がたるんでいるので、出口が少し高い位置にきてしまいます。このため、食べ物が胃の中にたまりやすく、胃もたれを起こしやすくなるのです。

また「胃下垂」の人も、胃もたれを起こしやすい傾向があります。胃下垂とは、胃の下部が下に伸びてしまい、胃が正常な位置よりも垂れ下がっている状態のこと[3]。この場合も、胃の中央部よりも、胃の出口のほうが高い位置にきてしまうので、食べ物が停滞しやいのです。

このように、胃もたれを起こしやすい胃というのは、食べ物が中央部にたまってしまやすい形状をしています。このため、食後にコーヒーをたくさん飲んでしまうと、胃が余計にたるんでしまい、消化したもの十二指腸へ排出が、さらに妨げられてしまう可能性があるのです。

参考文献

  1. [1]MedlinePlus. ”Indigestion” U.S. National Library of Medicine. https://medlineplus.gov/ency/article/003260.htm(参照2017-07-31)
  2. [2]内藤裕二. “胃もたれはまずOTCで対処し、症状が続くときは内視鏡検査を” エスエス製薬. http://www.ssp.co.jp/nr/pdf/ssp-report201409.pdf (参照2017-07-31)
  3. [3]MedlinePlus. ”Gastroparesis” U.S. National Library of Medicine. https://medlineplus.gov/ency/article/000297.htm (参照2017-07-31)