大人の手足口病の代表的な症状と治療法

更新日:2016/12/09

手足口病の症状と感染予防

こちらでは、大人の手足口病について解説しています。子供の病気と考えられがちですが、時に大人が感染することも…。一般に成人の場合は子供より重症化しやすく、中には40℃近い高熱が出る場合もありますので、予防法や治療法など基礎的な知識をしっかりと知っておきましょう。

丸茂恒二先生

この記事の監修ドクター

丸茂医院 院長  丸茂恒二先生

手足口病

一般に、手足口病は夏場に流行する子供の病気と考えられています。実際、手足口病患者の約90%は5歳以下の乳幼児です。しかし、成人が手足口病に罹患するケースは少ないながらも存在しており、一概に「子供の病気」とばかりも言えません。

また、そのほか夏場に増える感染症の見分け方は「ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱の違いと見分け方」を参考にしてください。

大人の手足口病は重症化しやすい!?

患者の大半が子供とはいえ、稀に大人が手足口病に罹患することもあり得ます。しかも、大人が感染した場合には子供よりも症状が重くなる傾向にあるのです。

手足口病について調べていただくと分かりますが、熱が出たとしても38度以下が大半だと書かれていますが、これは子供の場合です。大人が罹患すると、3割ほどの方が40度近い高熱になり、さらに指先へ発疹やかゆみが生じることで、1~2ヶ月後に爪が剥がれてしまうこともあるのです。

もちろん子供の手足口病に見られるのと同じく手・足・口の水疱をはじめ、頭痛や筋肉痛、悪寒といった症状も起こります。このように大人の手足口病は、子供とは比較にならないほど重症化する例があるのです。

大人の中でも、胎児への影響が気になる妊婦の方は「妊婦の手足口病の症状・治療法と胎児への影響」を参考にしてください。

大人の手足口病における診断・治療法

確実な診断法としては、扁桃腺付近から採取した液にウイルスが含まれるかどうかを調べる検査(咽頭ぬぐい液)、採血(血清抗体価検査)、糞便からのウイルス分離といった方法が挙げられますが、基本的には水疱性発疹の有無などの臨床症状で診断することが多く、そこまでの検査は行いません。

手足口病には治療薬や予防薬が存在しないため明確な治療法は存在せず、基本的には症状を抑える対症療法を行い、自然治癒を待つことになります。大人の場合は発症して7~10日で症状が落ち着き、治癒することが多いでしょう。

手足口病に対する対症療法の例

口内の水疱に対しては、イソジンうがい薬を用います。重症の場合には、口内炎治療薬を用いることもあるでしょう。その他、手足の水疱に強いかゆみがあれば炎症を抑える抗ヒスタミン薬を処方し、高熱が出ていれば解熱鎮痛剤が処方されるというように、個々の症状を抑えていく治療になります。また、高熱などで脱水が顕著な場合には輸液(点滴)をする場合もあります。

大人の手足口病はどこから感染するの?

手足口病の感染経路には咳やくしゃみによる飛沫感染、ウイルスのついた手で触れた物品を介する接触感染などがあります。これは風邪やインフルエンザと同じく、マスクの着用や手指の消毒などで一定の予防効果があるということです。

風邪やインフルエンザに関係する免疫力について気になる方は「風邪やインフルエンザにかかりやすい? 免疫力の低下度チェック」で確認してみましょう。

また、大人の手足口病の場合には、感染している子供のオムツ交換をした後、手指の洗浄が不充分なまま食品を扱ってしまうことによる糞口感染が主な感染経路であることを覚えておきましょう。この糞口感染によって子供の手足口病が母親に移る例が多いため、オムツ交換の後は必ず手指を徹底洗浄する習慣をつけるようにしてください。

感染経路については「手足口病の潜伏期間と初期症状、よくある感染経路」を参考にしてください。