間質性肺炎の原因と症状、病気の進行速度

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/12

間質性肺炎

一般的によく耳にする細菌やウイルス感染による肺炎とは違う、「間質性肺炎」という病気があります。ここではドクター監修の記事で、間質性肺炎とはどのような肺炎なのか、また原因や症状、進行速度について解説します。

「肺炎」とは、一般的に気管支や肺胞(気管支の先端にあるブドウの房のような小さな袋)の炎症のことを言い、細菌やウイルスなどによる感染が主な原因です。しかし、間質性肺炎の場合は、通常の肺炎とは症状が異なります。

間質性肺炎とは

肺は「肺胞」と呼ばれる、直径0.1~0.2mmの小さな袋がブドウの房のようにたくさん集まってできています。肺胞が伸縮して酸素と二酸化炭素の交換(ガス交換)を行い、呼吸をしています。この肺胞の中に炎症が起きるのが一般的にいわれる肺炎ですが、「間質性肺炎」とは、肺胞の壁や周辺に炎症が起こった状態を言います。炎症によって壁が厚くなり、肺全体が固くなります。その結果、肺の膨らみが悪くなり、ガス交換がしにくくなります。

間質性肺炎の原因

間質性肺炎は、原因の明らかなものとそうでないもので分類されます。原因が明らかなものには、以下のようなものがあります。

・じん肺:空気中に浮遊する微粒子(粉じん)の吸入によるもの

・過敏性肺炎:ほこりやカビ、ペットの体毛などをくりかえし吸い込んだことによるアレルギー性のもの

・薬剤性肺炎:抗がん剤や解熱消炎鎮痛薬、総合感冒薬(かぜ薬)などの薬剤によるもの

・放射線肺炎:放射線を照射することによって起こるもの

・感染症:インフルエンザやマイコプラズマなどの細菌やウイルスによる急性(一時的な炎症)のもの

・膠原(こうげん)病にともなうもの:関節リウマチ、強皮症、皮膚筋炎、多発筋炎、シェーグレン症候群など

また、原因が分からないものは「特発性間質性肺炎」と呼ばれ、難病の特定疾患に指定されています。

間質性肺炎の主な症状と進行速度

主な症状は、「息切れ(呼吸困難)」と「空咳(痰のからまない咳)」です。息切れは、運動をしたときや坂道、階段などを上がるときなどに起きますが、病状が進行すると着替えなどの日常生活の動作にも支障が出ることもあります。

症状の進行速度は間質性肺炎の種類によって異なりますが、特殊なケースを除き、日常生活に支障が出るような状態になるまでには数年ほどかかります。

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