急性アルコール中毒の原因と症状、死亡の危険性

更新日:2017/05/16 公開日:2015/07/30

急性アルコール中毒

無理な飲酒がきっかけで引き起こされる急性アルコール中毒は、時に命を落としかねない危険な症状です。ここでは急性アルコール中毒でみられる症状や発症するまでのメカニズム、そして死に至る危険性などを解説していきます。

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東京都だけでも年間1万人以上が、その症状で救急搬送されている急性アルコール中毒。若者に多いイメージがありますが、実際は幅広い年代に起こり、時に命を落としてしまうケースもあります。ここでは、急性アルコール中毒を起こした際に見られる症状や中毒症状が起こるメカニズムなどを詳しく解説します。

急性アルコール中毒の症状とは

急性アルコール中毒は、飲酒によって一過性に意識障害が生じ、嘔吐、脱水症状、歩行困難、血圧低下、寒気や低体温、呼吸数低下なども引き起こします。ひどい時には昏睡状態に陥ったり、嘔吐物を喉に詰まらせて窒息死してしまうこともあるのです。

急性アルコール中毒になる原因

短時間のうちに大量にお酒を飲むことで、お酒に含まれている「エチルアルコール」が大量に体内に入ります。体内では血中アルコールが一気に上昇し、アルコールが持つ毒性によって中毒状態を引き起こしてしまうのです。

血中アルコール濃度と症状

お酒を飲むと、下のような順を追って徐々に血中アルコール濃度が上がっていきます。

・血中アルコール濃度0.05〜0.1%:心地よくリラックスしているほろ酔い状態

・血中アルコール濃度0.1〜0.2%:舌のもつれや感情の異変が見られる酩酊期

・血中アルコール濃度0.2〜0.3%:意識がもうろうとしている泥酔期

・血中アルコール濃度0.3~0.4%以上:命を落とす可能性がある昏睡期

血中アルコール濃度は飲酒後すぐに上昇するのではなく、血中アルコール濃度がピークに達するまでには30分〜60ほど時間がかかります。

一気飲みなどをして自覚のないまま危険な量のアルコールを摂取してしまうと、ほろ酔い期、酩酊期を飛ばして一気に泥酔期や昏睡期に到達します。

後を立たない急性アルコール中毒死

東京都では毎年1万人以上が急性アルコール中毒で救急輸送されています。なかには死亡者も出ており、1986年以来、全国で少なくとも90人以上の若者が急性アルコール中毒で命を落としています。かといって若者特有の症状というわけではありません。東京都監察医務院の分析結果では、死亡者は35歳から60歳に多いとなっており、幅広い年代で死亡例があることがわかります。

アルコールには脳を麻痺させてしまう作用があります。脳の麻痺が生命維持に関わる中枢部分にまで及ぶと、心臓の働きや呼吸機能を停止させてしまい、最終的には死に至ります。急性アルコール中毒の症状をきっかけに、転落や交通事故での死亡や、嘔吐物を喉に詰まらせた窒息死なども発生しています。急性アルコール中毒は、時として死へもつながる恐ろしいものなのです。

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