手汗がひどいのは病気?

更新日:2017/05/11 公開日:2015/05/29

手汗・手掌多汗症

手汗がひどくて日常生活に支障をきたすという方は、なんらかの病気の可能性が考えられます。手汗がひどいことから考えられる病気について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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手汗が異常に多い場合は、なにかしらの病気が潜んでいる可能性があります。ここでは、手汗がひどくなる病気をご紹介します。

手汗だけがひどい場合

手のひらだけに大量の汗をかく場合は、「手掌(しゅしょう)多汗症」という病気の可能性があります。特定の部分だけに異常な発汗がある病気を「局所性多汗症」と言いますが、このうち手のひらだけに症状があらわれるのがこれに当たります。この症状が見られる方は、あるときから急に手汗の量が増えたのではなく、小さい頃から多いという傾向にあるようです。

「手に汗握る」という表現があるように、緊張したり驚いたりしたときには手が汗ばむことがあります。これは誰にでも起こることで、通常、気持ちが落ち着けば自然に汗は引いていきます。しかし、手掌多汗症の場合は、リラックスしている状態でも手が汗で湿っており、緊張すると余計に手汗がひどくなるのが特徴です。

手掌多汗症の発汗量は人それぞれで、手の平が湿る程度から、水滴がポタポタと滴り落ちるほど重いケースもあります。原因はまだ解明されていませんが、なんらかの理由で自律神経の1つである交感神経の反応が強くなりすぎていると考えられています。

全身の汗がひどい場合

手だけではなく全身の汗が多い場合は、「甲状腺亢進症」や「糖尿病」「結核」「自律神経失調症」「更年期障害」などの病気が原因となっている可能性があります。このようなケースでは、あるときから急に汗がひどくなることがほとんどです。それでは、それぞれの病気と発汗の関係について詳しく見ていきましょう。

甲状腺機能亢進症

甲状腺の機能が異常に活発になり、甲状腺ホルモンが大量に分泌される病気です。全身の代謝が上がるので、大量に汗をかいたり、動機が激しくなったり、手がふるえたり、たくさん食べても太らなくなったりします。

糖尿病

糖尿病で高血糖の状態が続くと、末梢神経に起こる「糖尿病神経障害」という合併症を引き起こすことがあります。末梢神経には呼吸や体温、血圧、内臓の働きをコントロールしている自律神経も含まれるので、発汗異常や便秘、下痢、立ちくらみなどの症状が出ることがあります。

結核

初期段階では、風邪に似た症状があらわれます。長く続く微熱を下げるために、寝汗を異常にかくようになります。

自律神経失調症

ストレスや不規則な生活、過労などによって自律神経のバランスが崩れてしまう病気です。体の各器官にさまざまな症状が現れますが、ほてったり微熱が続いたりして汗をかきやすくなることがあります。

更年期障害

女性ホルモンの分泌が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスが乱れると自律神経のバランスも崩れやすくなるため、体がほてったり大量の汗が噴き出したりする「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状が出やすくなります。

手汗がひどい方は、手だけに起こる症状なのか、全身に起こっている症状なのかをまず見極める必要があります。気になる場合は、専門医に相談しましょう。

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