名医に聞く!アンチエイジングに効果的な食べ物・サプリメント

更新日:2016/12/09 公開日:2015/06/23

老化に関する基礎知識

アンチエイジング(老化防止)には、どのような食べ物・食事を摂り、どのようにサプリメントを活用するべきなのでしょうか。抗老化医学の世界的権威であるクロード・ショーシャ博士に、科学に基づくアンチエイジング(老化防止)のための食事法やサプリメント活用術などについて教えていただきました。

アンチエイジングに効果的な食べ物とは?

世界的名医に聞くアンチエイジングに効果的な食生活・サプリメント

私たちの身体は、毎日摂取する食事・食べ物からできています。そのため、アンチエイジング(老化防止)には、日々摂取する食べ物や食事、サプリメントは大変重要な役割を果たします。

前回に続き、抗老化医学の世界的権威である、クロード・ショーシャ博士に、アンチエイジングのための食事やサプリメントの活用法などを中心に、アンチエイジングの実践方法について教えていただきました。

クロード・ショーシャ先生

医師であり、抗老化・予防医学博士であるクロード・ショーシャ先生は、世界抗加齢医学会の副会長などを歴任。世界中の医師など専門家に支持されると同時に、後藤久美子・ジャン・アレジご夫妻をはじめ、日本でも大活躍の女優、リン・チーリンさん(下の写真)、外国人初のJRA騎手免許を取得したクリストフ・ルメール騎手、伝説のサッカー選手、マラドーナさんなど、多くの著名人のヘルスアドバイザーであり、仲の良い友人でもあります。

ショーシャ先生とリン・チーリンさん

1974年生まれ、40代になっても脅威の美しさを維持するリン・チーリンさん。老化や老化現象とは無縁のように感じられます。いつまでも美しく、若々しくいるためには、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。

アンチエイジング(老化防止)で重要なこと

Q:前回、アンチエイジングのためには、以下のようなことが重要であるというお話をお伺いしました。

  • 栄養素を適切に摂取する
  • 抗酸化(抗酸化物質を多く摂取する、細胞の炎症を抑える)
  • 抗糖化(血糖値のコントロール)
  • 不足する性ホルモンを補う

これらを実現するためには、どのようなことをすればいいのでしょうか。

ショーシャ先生:最も重要なのは食生活です。そしてそれは、単に「どのような食べ物が良いか」だけでは不十分で、食べるタイミングや食べ方にも注意する必要があります。いくら身体に良い食材でも、食べるタイミングや食べ方(調理法など)が適切でなければ、きちんと吸収されず、身体の害になることすらもあり得るのです。

アンチエイジングに効果的な食事法

Q:どのように食事を摂るべきか、具体的にアドバイスをいただけますか?

ショーシャ先生:臓器は24時間同じように働いているわけではなく、それぞれリズムがあります。そのため、そのリズムに合わせて、適した食べ物を適したタイミングで摂取する必要があります。私はこの考え方を「タイムリー・ニュートリション」と呼んでいます。具体的には、以下のように1日に4回、それぞれに記載したポイントを押さえた食事法を推奨しています。

(1)朝食(7時~9時)

朝から午後にかけて最も盛んに活動する消化器は肝臓です。肝臓は、脂肪を代謝し、タンパク質合成を促進する臓器。そのため、朝食には新しい細胞の材料となる良質なタンパク質をメインに、1日のエネルギーの元となる良質な脂肪、少量の炭水化物を摂りましょう。具体的な例としては、サーモンなどをグリルしたものを150g程度、玄米や全粒粉のパンなど血糖値を上げにくい炭水化物を茶碗に1杯もしくは食パン1枚程度です。100g程度の野菜も一緒に食べましょう。さらに、新鮮な野菜から作った野菜ジュースをコップ1杯飲んでください。

(2)昼食(12時~14時)

朝食時と同じく、引き続き肝臓の働きが活発です。そのため、赤身肉やチキン、魚など、良質なタンパク質をメインに、少量の炭水化物を摂ります。野菜は250g程度、しっかり食べることをおすすめします。

(3)間食(16時~17時)

夕方は、血糖値を下げるホルモン、インシュリンを分泌するすい臓が最も活発な時間帯です。甘いものを食べるなら、この時間帯に食べるようにしましょう。ただし、白砂糖や精製された小麦粉など、血糖値を急上昇させる食べ物は、やはりできるだけ避けてください。おすすめは、カカオ成分が70%以上のダークチョコレート(2かけら程度)と、新鮮な野菜と果物から作ったジュース1杯です。

(4)夕食(19時~21時)

夜は肝臓とすい臓が休息に入り、活動が鈍ります。野菜をメインに、消化が良くて良質な魚などからタンパク質を摂りましょう。動物性脂肪が含まれる肉類は避けることをおすすめします。この時間帯に活発なのは腎臓で、腎臓は他の臓器が休んでいる間に、血液中の老廃物をろ過してきれいにしてくれます。この血液の掃除がしっかり行われると、翌朝すっきり目覚めることができます。21時までに夕食を食べる時間がなかった場合や、適切な食事が摂れないようなら、無理して食べなくても問題ありません。夕食を時々抜くことは、毒素排出にもなり、アンチエイジングにとって良い働きをしてくれます。

また、食事はタンパク質から食べるようにしてください。炭水化物から食べ始めと血糖値が急上昇してしまいますが、先にタンパク質を摂ることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。

アンチエイジングに効果的な食べ物

Q:積極的に食べたほうが良いものを教えてください。

ショーシャ先生:積極的に摂取していただきたいのは、良質なタンパク質と良質な脂肪、新鮮な野菜や果物です。具体的には、以下のような食べ物はアンチエイジングに大変良い効果を発揮します。

  • 魚(特におすすめなのは天然のサーモン)
  • 大豆食品
  • 高品質なエクストラバージンオリーブオイル
  • 生のナッツ
  • 生野菜と果物
  • 色の濃い野菜(ニンジン、ほうれん草、トマト、ブロッコリーなど)
  • カシスやブルーベリーなど、ベリー類

ダイエット中は脂肪を避けがちですが、良質な脂肪が不足すると、逆に太りやすくなります。生の野菜や果物には酵素がたくさん含まれており、消化を助けてくれます。野菜や果物の中でも、色の濃い野菜や果物には強力な抗酸化物質が含まれていますので、意識的に摂取しましょう。もし抗酸化物質が不足するようであれば、サプリメントなどで補い、細胞をフリーラジカルから守ることをおすすめします。

老化を促進する避けるべき食べ物

Q:それでは逆に、避けたほうがよい食べ物があれば教えてください。

ショーシャ先生:特に意識して避けるべきなのは、質の悪い脂肪と血糖値を急上昇させる食材、そして有害物質を含む食品です。具体的には、以下のようなものは避けるようにしてください。

  • 動物性脂肪:細胞に炎症を起こす飽和脂肪酸が多い
  • 加工された油や揚げ物(マーガリン、フライドポテト、ピーナッツバターなど):トランス脂肪酸が多く、悪玉コレステロールを増やす
  • 精製された砂糖や穀物(白砂糖、白米、白いパンなど):血糖値を急激に上昇させる
  • 乳製品:乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)は血糖値を上昇させやすい
  • お菓子や清涼飲料水、アルコール:糖分が多く、血糖値を上昇させやすいと同時に、食品添加物も多く含まれているものが多い
  • 高温で加工された炭水化物(シリアルなど):炭水化物を高温で加工すると、細胞の炎症を引き起こすアクリルアミドという有害物質が発生
  • 燻製や缶詰、その他加工食品:燻製にはベンゾピレンという発がん性物質、缶詰には環境ホルモンなど、有害物質が含まれている

アンチエイジングにおすすめのサプリメント

Q:現代人はどうしても外食の機会が多いですが、そのような人が摂るべきサプリメントを教えていただけますか?
 
ショーシャ先生:外食などが多く、なかなか食事で抗酸化物質を十分に摂れないという方には、以下のようなサプリメントがおすすめです。

  • ビタミンE:細胞の酸化を予防すると同時に、細胞の増殖を促進します。
  • βカロチン/ビタミンA:皮膚や細胞膜、視力の改善に効果的です。
  • セレン(セレニウム):全ての細胞に微量に存在する元素で、非常に強い抗酸化を持つ酵素の構成要素です。
  • ビタミンC:活性酸素を取り除くと同時に、免疫力を高める効果や抗炎症作用があります。
  • グリソディン:メロンから抽出したエキスを小麦タンパクで包み、吸収しやすくしたもの。抗酸化作用が強い。

サプリメントを効果的に利用することは大変有益ですが、基本はやはり食事です。外食時でも、なるべく前述した食事のルールを守り、メニューを選んだり、不適切なものは残すようにしてください。

アンチエイジング(抗老化)治療

Q:自分でなるべく食生活や生活を改善することは大変重要だと思いますが、よりアンチエイジングを効果的に実践したい場合、どのような治療があるのでしょうか。また、どのような場合に治療を受けたほうがいいのかなど、アンチエイジング治療について教えてください。
 
ショーシャ先生:私のクリニックでは、まずは身体の状態を血液検査や尿検査などによって詳しく検査します。そして、その結果に応じて、食事指導や、約200種類の医療用サプリメントを組み合わせ、その人に最適なものを処方したり、場合によってはホルモン補充療法などを実施していきます。

先ほどサプリメントについてお話ししましたが、不足している栄養素には気がつかず、不足していない栄養素のサプリメントを過剰に摂取することは無駄であるばかりではなく、成分によっては過剰摂取で身体に悪影響を及ぼすリスクもあります。しかし、きちんと検査・分析をすることで、より効果的・効率的にアンチエイジングを実践し、過剰摂取のリスクを排除することができます。

また、『老化・老化現象と正しい老化防止法』の記事でご説明した通り、ホルモンの減少は老化や老化現象の大きな原因の1つです。日本では、ホルモン補充療法は欧米などに比べて普及率が低く、特に男性向けの治療はごく一部の医療機関でしか行われていません。しかし、老化現象や身体の不調がホルモン不足によって発生している場合は、大きな治療効果が期待できます。必要に応じてぜひ取り入れていただきたいと思います。

身体の状態や、アンチエイジングのために必要なものは、個々人によって異なります。積極的にアンチエイジングをしたいとお考えの方は、ぜひ一度専門外来を受診し、自分の身体の状態を正確に把握した上で、医師のアドバイスを受けることをおすすめします。

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