子供の偏食が成長に与える影響とは

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/31

子供の食事

子供の偏食には、問題のない偏食と注意が必要な偏食の二通りあります。問題となる偏食の特徴と、偏食による心身への影響についてドクター監修の記事でお伝えします。偏食の子供に必要な栄養をとらせるコツも知っておきましょう。

子供

子供の偏食に悩んでいる母親の声が多く聞かれます。しかし、子供には多少の好き嫌いがあるのは当然です。それでは、問題となるのはどのような偏食なのでしょうか?また、偏食により子供の成長にどのような影響が生じるのかお伝えします。

問題となる偏食について

ある程度の好き嫌いがあるのは、子供にとって自然なことと言えるでしょう。少しくらいの好き嫌いであれば、正確には「偏食」とは言いません。

問題となる偏食というのは、野菜や魚といったある特定の食品が食べられない場合です。つまり、食品の選択範囲が極端に狭くなっている状態のことをさします。

偏食で心配されるのが、摂取できる栄養の偏りです。特に、成長や発育に欠かせないビタミンやミネラルが不足する傾向が見られます。ですから、たとえ特定の食品が食べられなくても、栄養学的に代わりとなる食品を食べるようにすれば問題ありません。

たとえば、骨や筋肉をつくるだけでなくエネルギー源となる良質なタンパク質は、魚や肉、卵、大豆製品から摂取できます。ということは、魚が食べられなくても、肉・卵・大豆製品を代わりに食べるようにすればよいというわけです。

また、現代では加工食品やファストフードの利用増加、子供の孤食が原因の偏食も大きな問題となっています。子供自身の好き嫌いではなく、食環境により栄養が偏ってしまっているのです。

偏食は子供の心身の成長に大きな影響を与える

偏食により特定の栄養が不足すると、体重減少や体力減退をはじめとしたさまざまな影響を及ぼします。食品には主にどのような働きがあるのか、6つの基礎食品群の特徴を知っておきましょう。

第1群:魚・肉・卵・大豆(タンパク質など)……骨や筋肉をつくり、エネルギー源ともなる

第2群:牛乳・乳製品・海藻・小魚(カルシウムなど)……骨や歯をつくる

第3群:緑黄色野菜(ビタミンAなど)……皮膚や粘膜を保護する

第4群:淡色野菜・果物(ビタミンCなど)……体の各機能を調節する

第5群:米・パン・イモ類(糖質など)……糖質性エネルギー源となる

第6群:油脂・脂肪の多い食品(脂質など)……脂肪性エネルギー源となる

このように、どの食品群も欠かせないほど重要です。そして、わたしたちの体に必要な栄養素をすべて含んでいる食品はありません。ですから、できるだけたくさんの栄養素を摂取できるように、6つの食品群をうまく組み合わせて食べられるようにしましょう。

これらの6つの食品群でどれかひとつでも欠けてしまう偏食を子供の頃から続けていると、大人になってから生活習慣病になる可能性が高まります。また、甘いお菓子やパン、インスタント食品、ジュースなどを多く摂取し、野菜や海藻類が不足している子供は低血糖になりやすいので注意してください。攻撃性が強く心が不安定な子供の多くは、低血糖だともいわれています。

偏食には、このように子供の心と体の両方の成長に支障をきたすのです。しかし、6つの食品群を意識して、食べられるものを上手に取り入れながら特定の栄養素が不足しないように心がければほぼ心配ないでしょう。