慢性疲労症候群によく見られる症状

更新日:2016/12/09

慢性疲労症候群の基礎知識

慢性疲労症候群は、風邪や気管支炎などの病気をきっかけに始まるケースと、前触れなく症状が出始めるケースの2パターンがあります。ドクター監修の元、慢性疲労症候群によく見られる病理的な症状について説明します。

疲れた女性

慢性疲労症候群は風邪のような倦怠感が現れてから始まることが多いと言われています。一方で、前触れなく慢性疲労症候群の症状が現れることもあります。それぞれの症状について詳しくお伝えします。

風邪のような倦怠感が現れる症状

慢性疲労症候群は、風邪や気管支炎などの病気をきっかけに始まることが多いと言われています。この場合、リンパ節が腫れて痛むなど風邪に似た病気の後に症状が現れます。発熱や鼻水と共に疲労感が始まり、風邪に似た症状が長い期間続くため、休養を取っても改善されないのが特徴です。また、血液検査などの全身の検査を行なっても異常が見つからないとき、慢性疲労症候群が疑われます。

慢性疲労症候群の代表的な症状の1つとして微熱があります。平熱より0.5~1.5℃程高い熱が6か月以上続きます。解熱鎮痛剤などの薬を用いても、ほとんど効果がないのが特徴です。また、風邪に似た症状として、頭痛や喉の痛みが生じることもあります。

その他にも主な症状として、不眠と過眠、疲労感、筋肉痛、気分障害などがあります。自律神経の異常により眠りが浅くなったり寝つけないといった不眠や、日中に異常な眠気に襲われる過眠。日常生活に支障を及ぼすほどの疲労感。全身または身体の一部に、動くことができないほどの筋肉痛の発症。うつ病に似た症状が現れ、気分の落ち込みが続く気分障害。これらの症状に自覚がある場合は、早めに病院で診てもらう必要があります。

病院では、疲労感を他に説明できる原因が見つからない場合、慢性疲労症候群と診断されます。

前触れなく、疲労感が出始めるケース

風邪や気管支炎などの病気をきっかけに始まることが多い慢性疲労症候群ですが、前触れなく慢性疲労症候群の症状が現れることがあります。また、筋肉痛や関節痛、不眠、集中力の低下、腹痛などの症状から慢性疲労症候群が始まることもあります。

現在、慢性疲労症候群に対する治療は薬物療法が中心で、身体の免疫力を高めていく手法をとります。また、体内の活性酸素による細胞の障害を防ぐために、抗酸化作用をもつビタミンCの服用も効果的です。また、うつ病を改善させる薬が効くこともあるため、抗うつ剤や精神安定剤などが使われることも。こうした内科治療で改善しない場合は、心のストレスを軽減していくためのカウンセリング治療が行なわれることもあります。