四十肩・五十肩の症状の現れ方~急性期と慢性期について

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/12

四十肩・五十肩の基礎知識

四十肩と五十肩の症状のあらわれ方について、「急性期」と「慢性期」にわけて解説します。四十肩・五十肩の症状の変化にあわせて、対策や治療法も変えていかなければなりません。それぞれの時期の特徴をしっかりと把握しておきましょう。

四十肩・五十肩は、症状の変化によって「急性期」と「慢性期」にわけられています。それぞれにどのような症状の違いがあるのかを解説していきます。必要な対策も異なるので、四十肩・五十肩に悩まされている方はしっかりと把握しておくとよいでしょう。

激しい痛みが特徴的な「急性期」

四十肩・五十肩は、腕を動かしたときなどに突然激しい痛みを感じて発症するのが一般的です。急性期とは、このように肩と腕の痛みが強い時期のこと。炎症がひどい時期でもあります。

とくに急性期は、特に動かさなくても痛むことがあるほど、痛みに悩まされる時期と言えるでしょう。二の腕や手の先にまで痛みが伝わることや、しびれをともなうこともあります。

また、夜寝ているときに痛みが激しくなる「夜間痛」が特徴です。寝返りをうつだけでも痛むので、痛くて目が覚めてしまうケースもあります。

このような激しい痛みはほとんどの場合、数日で治まります。しかし、急性期の別名は「増悪期」といい、適切な処置をしないと痛みが続いてしまうおそれがあります。

急性期で重要なのは、安静にすることです。痛みが起こるような動きをしないように気をつけてください。この時期に無理をして肩を動かすと症状は悪化するばかりです。できれば重い物を持つことも控えましょう。

それから、急性期の痛みは炎症が原因の場合が多いので、冷やすと効果的です。保冷剤や氷を包んだタオルなどを使って、患部を冷やしましょう。冷やしても効果がみられないときには、あたためてください。

急性期のするどい痛みは、やがてにぶい痛みに変わり1~2か月ほどで慢性期にはいっていきます。

痛みは治まってくるが腕が上がらない「慢性期」

慢性期になると、痛みはだいぶ治まってきます。安静にしていれば、痛みをほとんど感じなくなるでしょう。しかし、油断は禁物です。無理に動かしたり急に動いたりすると激しい痛みをぶり返す可能性があるので注意してください。

急性期に起きた炎症の影響により、筋肉は収縮して硬くなっています。そのため、関節を動かせる範囲が狭まり、腕を動かしにくくなる時期が慢性期なのです。四十肩や五十肩で腕が上がらないと感じるときは、慢性期である場合が多いでしょう。

とくに、腕を上げる動きや後ろに回す動作ができなくなります。これは、「肩関節拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる運動障害です。着替えや洗髪がうまくできないなど、日常生活の動作に支障をきたすようになります。

慢性期にはいったら、肩の関節を適度に動かすようにしましょう。とはいえ、激しい運動や重い物を持つといった肩に負担となることは避けてください。痛みを感じるような動きは、まだ行ってはいけません。

必要なのは、痛みを感じない範囲で適度に肩を動かすことです。四十肩・五十肩に効果的な体操やストレッチを始めましょう。

肩関節拘縮が改善すると、少しずつ腕を動かせるようになってきます。症状がよくなっていくこの時期は「回復期」といい、とても大切な期間です。

慢性期は半年から1年ほど続くことが多いので、根気よく運動療法などを続けていきましょう。

このように、急性期と慢性期の症状は大きく異なるものです。治療も、症状が急速に進行する急性期と、症状が治まってくる慢性期にあわせて行っていきます。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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