自然治癒力を高める!マクロファージを活性化する食べ物・方法

更新日:2017/05/16 公開日:2015/08/13

免疫力を高める方法

マクロファージとは、体内に病原体が侵入した際、最初の防衛にあたる免疫細胞の一種。このマクロファージを活性化し、自然治癒力を高めるためには、どのような食べ物・方法が効果的なのでしょうか。ドクター監修の記事で詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


ヘルスケア大学参画ドクター

免疫細胞には、病原体が体の中に侵入すると最初に防衛にあたるマクロファージや好中球、NK(ナチュラルキラー)細胞などの「自然免疫系」と、この第一の防壁を突破し侵入してしまった病原体を攻撃するT細胞やB細胞などの「獲得免疫系」とがあります。

病原体を貪食し消化するマクロファージは、第一の砦を守る重要な役割があるとともに、体の内外の創傷の治癒、神経の修復、アルツハイマー病の原因物質の除去など、さまざまな働きをしています。

その全貌はまだ明らかにはなっていませんが、いずれにしても健康を維持するために欠かせない免疫細胞であるマクロファージ。マクロファージを活性化するためにはどうしたらよいのでしょう。その方法を以下に紹介します。

糖脂質を摂ることでマクロファージが活性化する

糖脂質は英語で「リポポリサッカライド(LPS)」と呼ばれ、小麦などの穀物や野菜などの食べ物、薬用植物から作られる漢方薬などにも含まれています。

元々はコレラ菌の毒素として発見され、人体に悪影響を及ぼす原因物質とされていましたが、一方でがんの治癒や感染症への抵抗力アップに効果もみられ、その後の研究で、この糖脂質が自然免疫系の細胞を活性化する働きがあることが明らかになったのです。

そのメカニズムに関しては当初は解明されていませんでしたが、1997年、マクロファージに、糖脂質をキャッチするレセプター(受容体)が存在することがわかりました。さらに、ここに糖脂質がくっつくと、マクロファージが活性化し、その情報がほかの免疫細胞にも伝わり、免疫システム全体が活性化することも明らかとなってきました。

糖脂質の摂取方法

糖脂質は私たちの身近にあり、野菜や穀物には必ず微生物由来の糖脂質が付着しています。

例えば、糖脂質を多く含む食用・薬用植物には以下のようなものがあります(自然免疫応用技研の調査より)。

・漢防巳(漢方薬)…600(μg/g)

・人参(漢方薬)…50(μg/g)

・メカブ(粉末)…42.8(μg/g)

・甘草(漢方薬)…30(μg/g)

・葛根(漢方薬)…30(μg/g)

・ワカメ(乾燥)…21.2(μg/g)

・あした葉(粉末)…13.8(μg/g)

・渋柿(発酵食品)…17.1(μg/g)

・蕎麦外層粉…5.9(μg/g)

・ドクダミ(乾燥)…5.5(μg/g)

・ホウレンソウ(粉末)…1.3(μg/g)

これを見ると、漢方や伝統的な発酵健康食品である柿渋、ドクダミなど、体によいとされるものに多く含まれていることがわかります。とはいえ、なかなか手に入りにくいものが多いので、植物発酵糖脂質を利用したサプリメントなどで摂取するという方法もあります。

今すぐ読みたい