グルコサミンの効果・効能

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/31

グルコサミンの基礎知識

関節痛に有効といわれている「グルコサミン」の具体的な効果・効能について、ドクター監修の記事でご紹介します。また、グルコサミンに関する臨床試験により科学的に確認されている効果についてもご紹介します。

関節痛に有効だとされる「グルコサミン」には、実際にどのような効果や効能があるのかお伝えします。また、グルコサミンの効果は科学的に認められているのでしょうか?

グルコサミンの効果・効能

関節に対するグルコサミンの効果は、大きく分けて2つあるといわれています。

関節痛を改善する効果

グルコサミンは軟骨の摩擦を抑制する働きがあるため、関節痛や変形性関節症の痛みや腫れを改善する効果が期待できます。傷ついた関節軟骨を修復し、再生を促すといわれているので、ひざの痛みで歩行が困難な方に適していると言えるでしょう。

関節軟骨の強度を高め、柔軟性を上げる効果

グルコサミンには、骨をつくりだす軟骨芽(なんこつが)細胞を刺激して活性化させ、軟骨の生成を促す働きがあります。軟骨は関節のスムーズな動きを可能にし、衝撃から守るためにも欠かせないので、強度を高めておく必要があるのです。

また、グルコサミンは軟骨部分でクッションの役割を果たしているプロテオグリカンをつくる材料でもあります。

年齢を重ねると減ってしまうグルコサミンを補うことで、関節軟骨を強化し、柔軟な動きをできるように保つとよいでしょう。

ほかにも、グルコサミンには細胞の炎症を抑える作用や、血液中の血小板が固まるのを抑える働きもあります。

グルコサミンの効果に関する科学的根拠は?

グルコサミンの臨床試験は、日本や欧米で数多く行われています。そして、関節炎や関節症の痛みを軽減して改善する効果があるという報告も出されています。

一般的にサプリメントの臨床試験は動物実験で行うことが多く、人体実験は実施されないことがあるのですが、グルコサミンにおいては人体に対してサプリメントとしての効果があるとの研究結果もあります。

たとえば、グルコサミンを3年に渡って1,500mg内服した結果、同様に偽薬を内服した人に比べて、ひざ関節の軟骨が減少する割合が小さくなり、ひざ関節の痛みや関節機能が改善したとの報告があります。この結果は、「痛みが軽くなった」という主観的な感想だけによるものではありません。科学的に評価するために、膝のレントゲン画像を測定しています。この研究でグルコサミンを服用し続けたことで、関節軟骨の減少が5分の1まで改善したことがわかりました。

また、変形性関節症と診断された人を対象にした試験も行われています。この試験では、グルコサミンを摂取する前に比べて「ひざの痛み」が80%、「日常生活のしやすさ」が50%ほど改善したと確認されました。

最近では、グルコサミンが関節や軟骨に働きかけるメカニズムに関する研究も進められています。そして、グルコサミンには軟骨の代謝を整えて損傷した軟骨の修復を促進する効果があることや、炎症を抑える働きがあることがわかってきているのです。