グルコサミンに副作用はある?

更新日:2017/05/17 公開日:2015/08/31

グルコサミンの基礎知識

重大な副作用があまりないといわれるグルコサミンですが、特にアレルギーのある人や若い人、糖尿病患者(予備軍を含む)は注意が必要です。グルコサミンの副作用について、ドクター監修の記事でお伝えします。

グルコサミンを用いた健康食品は数多くありますが、グルコサミンを摂取することで副作用が生じることはあるのでしょうか。ここでは、グルコサミンの摂取における副作用や、摂取する際の注意点などについて解説します。

副作用の心配はほとんどない

グルコサミンは、もともと人間の体内に存在している物質です。そのため、比較的安全性が高く、重大な副作用はあまり起こらないといわれています。しかし、まれに、胃痛や胸焼け、便秘や下痢、お腹が張るなどの軽い胃腸症状が現れるケースがあるとの報告もあります。また、特定の薬を服用している方や持病のある方は、グルコサミンの摂取に注意が必要です。

甲殻類アレルギーのある人や若い人などは要注意

グルコサミンを製造する際の原料として、多くの場合、カニやエビに含まれている「キチン」という成分が使われます。そのため、甲殻類に対してアレルギーのある人は注意が必要です。

また、妊娠中や授乳中のグルコサミン摂取に対する安全性を確認したデータがないため、この場合も、グルコサミンの服用を避けるべきか主治医に確認した方がよいでしょう。

若い人もグルコサミンの過剰摂取には注意が必要です。若いうちにグルコサミンを長期摂取すると、軟骨を自ら再生する力が弱まる可能性があるという見解もあるからです。もちろん、運動や生活環境などによるグルコサミンの不足分を補う意味での摂取は必要とされることはあります。安易に過剰摂取しないことが大切です。

特定の薬を内服している場合も確認を

血液を固まりにくくする薬「ワルファリン」を代表とするクマリン血液凝固阻止剤を服用している場合には、グルコサミンの摂取に関して医師に必ず確認をとるようにしてください。高用量のグルコサミンとコンドロイチン硫酸の併用により、ワルファリンなどの作用を強め、止血作用が働かなくなったり、出血を引き起こす可能性が指摘されています。

糖尿病、糖尿病予備軍と診断されている場合

グルコサミンはグルコースを含む糖の一種なので、血糖値をコントロールするインスリンが効きにくい状態を高め、糖尿病や高脂血症の治療に悪影響を及ぼす可能性があります。グルコサミンの摂取によって血糖値・血圧・血中コレステロール・トリグリセリド値が上昇したという報告もあるため、十分な注意が必要です。

しかしながらその一方で、血糖値がコントロールできており安定している場合は、1日1,000~1,500mgのグルコサミンでは影響を受けないという見解もあります。

糖尿病や高脂血症であっても、グルコサミンを全面的に避けることはなく、まずは医師に相談し、自分の血糖値状況などを注意しながら摂取することが必要なのです。

糖尿病性神経障害に似た症状を引き起こす可能性

グルコサミンの副作用的な症状として、糖尿病で生じる神経障害のような状態になるケースがあるともいわれています。糖尿病の合併症として起こる神経障害には、手足の先にしびれが生じる「末梢神経障害」や、体の働きを調節している仕組みが狂ってしまう「自律神経障害」などがあげられますが、このような症状と同じような症状がグルコサミン摂取によって生じた可能性があるというものです。

マウスを用いた実験で、グルコサミンを与えたグループでは神経の伝達速度が落ちたことが確認されたのです。その際の反応が、糖尿病性神経障害と共通していたとされています。

糖尿病の人はもちろん、糖尿病予備軍やその他、持病を持つ人の場合、初めからグルコサミン摂取を避けるのではなく、まずは医師と相談し、自分の身体に適切なのか、それとも摂取しない方がよいのかを確認すること。そして、摂取後も体調の変化や異変を感じたら、摂取方法の見直しや摂取を中止するなど慎重になることが大切です。

グルコサミンだけではありませんが、さまざまな栄養素が健康で元気な状態を維持するサポート役として働いてくれています。自分の身体に見合った栄養素を、見合った量と方法で摂取していくことが、大切なポイントとなるのです。

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