生活習慣病から肌荒れまで!EPA・DHAの幅広い効果

更新日:2017/05/16 公開日:2015/08/27

DHA・EPAの効果

近年、注目を集めるようになったEAPとDHA。幅広い効果があることで知られていますが、具体的にはどのような作用と効果をもたらすものなのでしょうか?

ヘルスケア大学参画ドクター

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EPA・DHAが現代の日本人に必要とされる理由

生活習慣病にかかる人が増加している背景にあるのは、日本人の食生活の欧米化によるものだと指摘されています。今までは魚が中心だった食事をしていたのに比べ、肉や揚げ物などコレステロール値が高く、オメガ6系に分類される油を摂取する機会が多くなったためです。この食生活の変化によってコレステロール値を下げたり、血液をサラサラに保ってくれる作用のあるオメガ3系の摂取量が減少し、生活習慣病が引き起こされているといわれています。

三大栄養素である炭水化物は、ご飯やパンなど、どの食物から摂取しても体内に入ると同じブドウ糖となります。また、タンパク質も、体内に吸収されると自分の遺伝子に応じたアミノ酸になるので、肉や大豆など摂取する食物が変わっても、体質に影響はありません。

しかし、脂質だけは摂取する脂の種類によって体質を変化させます。コレステロールの原因となる飽和脂肪酸を中心に摂取していると、アラキドン酸体質(オメガ6体質)になり、EPAヤDHAなどの不飽和脂肪酸をほどよく摂取するとEPA体質(オメガ3体質)になります。

では、EPA体質(オメガ3体質)とは、どのような体質でしょうか?以下が、その主な特徴です。

・疲労回復が早い

・肌の新陳代謝が活発

・心筋梗塞、脳梗塞、がんなどにかかりにくい

・記憶力がよく、認知症などになりにくい

・眼精疲労が現れにくい

このように、EPAやDHAの摂取は健康を維持するうえでとても重要なもので、特に食生活が欧米化してしまった現代の日本人は積極的に摂りたい脂質なのです。

EPA・DHAの幅広い効果

それでは、EPAとDHAが持つ効果について、より具体的に見ていきましょう。

EPAの効果

・高い血小板凝集抑制効果で血栓をつくらせない働きがあるため、心筋梗塞や虚血性心疾患などの生活習慣病を予防する効果が期待できます。

・善玉(HDL)コレスレロールを増やし悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあるため、高血圧の予防にも効果的とされています。

・抗炎症作用と免疫力を高める作用が見込めるため、病気の予防・改善効果が期待されます。

・アレルギーを促進させる酵素を阻害する働きがあるため、アレルギー症状の緩和効果も期待されています。

・精神を安定させる働きが報告されていることから、うつ病やイライラの緩和に役立つとされています。

・アルギニン(アミノ酸の一種)と一緒に手術を控えた患者に投与すると、術後の傷の治癒が早まることが報告されています。

DHAの効果

・善玉(HDL)コレスレロールを増やし悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化や高脂血症の予防が期待されます。

・血中脂質を改善する働き、血管の老化を防ぐ働きにより血栓をつくらせないよう作用するため、心筋梗塞や脳血栓の予防が期待されます。

・血圧を下げる働きから、高血圧の改善効果が見込めます。

・血糖値を下げる働きがあるため、糖尿病の予防効果が期待できます。

・脂肪燃焼を促進する働きがあるため、肥満の予防・改善効果が期待できます。

EPAとDHAには、上記であげたような幅広い効果があり、それらが心身の健康維持とあらゆる生活習慣病の予防に効果的といわれています。だからこそ、改めて食生活を見直し、EPAやDHAを含む食品を積極的に摂取すること大切と言えます。

なお、EPAとDHAは、1日に1000mgを摂取するのが理想だとされています。毎日の食卓に魚料理が欠かせなかった昔の日本人の食生活ならばそれほど大変な量ではありませんが、欧米化が進んだ現代では、この量を毎日摂るのはなかなか難しいです。普段の食事でなかなか青魚を食べる機会がないという場合は、サプリメントなどをとり入れるのもひとつの方法でしょう。

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