生活習慣病対策に!EPA・DHAが効果的な理由

更新日:2017/05/16 公開日:2015/08/27

DHA・EPAの効果

偏食や運動不足、ストレスに喫煙習慣など、生活習慣病はその名前の通り、日常の生活習慣が発症と進行に深く関わっています。近年、この予防に効果的とEPAとDHAが注目を集めていますが、それはなぜでしょうか?ドクター監修のもと、日本人の生活習慣病対策におけるEPAとDHAの効果について解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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生活習慣病と食生活の関係

近年、日本においてその増加が著しいとされている生活習慣病。代表的なのは高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満の4つで、これらは「死の4重奏」とも呼ばれています。また、高血圧や脂質異常症、糖尿病は、自覚症状がほとんどないまま体内で動脈硬化が静かに進行し、突然の心筋梗塞や脳梗塞を起こすことから、別名サイレントキラーとも呼ばれています。

このような生活習慣病が増えた背景には、日本人の食生活の変化があると考えられています。元来、日本人は魚を好んで食べ、食卓に欠かせない食材となっていました。刺身や寿司など魚を生のままで食べる食習慣も、日本独特のものです。しかし、水産庁の調査によると、動物性タンパク質の総摂取量に占める魚の割合は、ここ20年ほどでおよそ20%も減少したとされています。それにともない、病気での死亡率も増加しました。例えば、高血圧症による死亡率は、魚を毎日食べる人が1%であるのに対し、ほとんど食べない人では1.79%になり、心臓病では、魚を毎日食べる人が1%であるのに対し、ほとんど食べない人では1.24%とのデータがあります。

このような傾向は、魚に含まれるEPAとDHAの摂取量が大きく関係していると考えられています。食生活の欧米化により魚の摂取量が減り、それにともないEPAとDHAの摂取量も減ったことで、日本における生活習慣病が増加しているというわけです。

EPA・DHAが生活習慣病の予防・改善に効果的とされる理由

では、なぜ生活習慣病の増加にEPA・DHAの摂取量の減少が関係していると考えられているのでしょうか?これは、EPAとDHAが持つ具体的な働きについて詳しく見ていきましょう。

悪玉コレステロールを減少させる働き

血中の悪玉(LDL)コレステロールを減らして善玉(HDL)コレステロールを増やす働きにより、血中脂質を改善します。これにより、高脂血症や動脈硬化の予防効果が期待できます。

血栓ができるのを防ぐ働き

血小板凝集抑制、血中脂質の改善、血管の老化を防止する働きにより、血栓をできにくくします。これにより、心筋梗塞や脳血栓の予防効果が期待できます。

血圧を下げる働き

血圧を下げる働きにより、高血圧を予防します。これにより、脳溢血や脳梗塞の予防効果が期待できます。

血糖値を下げる働き

糖尿病の予防効果が期待できます。

脂肪の燃焼を促す働き

脂肪を燃焼してエネルギーに代える褐色脂肪細胞が活性化されます。これにより、肥満の予防と改善効果が期待できます。

これのような働きから、EPAとDHAが生活習慣病の予防と改善に効果的といわれています。「死の4重奏」といわれる症状のすべてに効果的に作用するEPAとDHAを毎日の食生活で積極的にとり入れ、予防の一助としましょう。

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