魚を食べると頭がよくなる?DHAで頭がよくなるといわれる理由

更新日:2017/05/16 公開日:2015/08/27

DHA・EPAの効果

健康維持に幅広い効果を発揮するDHAですが、他に、いわゆる「頭をよくする」効果もあるといわれています。そのため、現在では学習能力の向上に欠かせない脂肪酸として広く知られていますが、実際にどのようなメカニズムで頭がよくなるのでしょうか?ドクター監修のもと、詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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DHAの学習能力効果が注目されたきっかけ

DHAと学習能力の関係が注目されたきっかけは、DHAの世界的権威であるイギリスのマイケル・クロフォード博士の著書にあります。この中で博士は、「日本人の子どものIQが高いのは魚を食べているからではないか」というような内容を記しました。これがマスコミを通じて大きく取り上げられたのが始まりです。

また、実際にイギリスの博士が行なった実験に、未熟児で生まれた赤ちゃんを、DHAを含む母乳とDHAを含まない粉ミルクで育てるグループに分け、子どもが8歳になったときにそのIQを比較したというものがあります。結果は、母乳で育てた子どもの知能指数の平均値がIQ103.0であったのに対し、粉ミルクではIQ92.8という数値が計測されました。これにより、母乳で育てた方が粉ミルクで育てるよりも、はるかに知能指数が高くなるということが明らかになりました。つまり、子どもの脳細胞の発育に、DHAは欠かせない成分であると示されたわけです。

頭がよくなるといわれるのはなぜか

脳の働きに密接に関係することがわかったDHAですが、摂取し続けることで頭がよくなるといわれるのはなぜでしょうか?

実は、脳細胞は20歳を過ぎるとどんどん減少し、35歳を過ぎると1日およそ10万個が死滅していくといわれています。失われた細胞は、二度と再生されることはありません。また、DHAは脳の神経細胞膜(特に記憶力に関わる海馬)の中に多く存在し、脳細胞の活性化や情報の伝達性を高める働きをしていますが、これも加齢と共に減少していくため、記憶力と情報伝達機能はどんどん衰えていきます。シナプスの細胞膜の柔軟性が年を追うごとに失われるのも、情報伝達機能の衰えをさらに促す要因のひとつです。

※DHAが記憶力と情報伝達機能にもたらす影響について、詳しくは『記憶力が上がる?DHAの脳への効果』をご覧ください。

ただし、DHAは外からの摂取で補うことが可能です。DHAは、脳の入口にある血液脳関門を通過できる数少ない成分のひとつなので、摂取されたものは、なによりもまず脳に送られます。取り込まれたDHAの働きにより死滅しないで残った神経細胞が活性化されれば、脳の老化を食い止めることは可能です。また、DHAを日常的に継続して摂取すると、次第に脳のDHA量が若い頃と同じレベルに回復し、老化の抑制に効果を発揮することもわかっています。

このように、DHAは常に補ってあげることで、頭のよさを維持したり、よりよくすることができるのです。今からでも遅くありません。DHAを多く含む青魚を積極的に食べ、脳の活性化につなげましょう。食事だけで1日の必要最低量(約1000mg)を摂取するのは難しいという場合は、サプリメントを活用する手もあります。

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