認知症に有効とされるEPA・DHAの効果とは?

更新日:2017/05/16 公開日:2015/08/27

DHA・EPAの効果

脳を活性化させる働きでも知られているDHAとEPAですが、高齢化が進む現代社会において大きな問題となっている認知症にも有効であることが確認されています。実際にDHAとEPAが認知症とどのように関係し、どのような効果をもたらすのでしょうか?ドクター監修のもと、詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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老人性認知症の種類

老人性認知症には、アルツハイマー型と脳血管性認知症の2つがあります。アルツハイマー型認知症は、脳全体が萎縮し、特に記憶をつかさどる「海馬」という部分の脳細胞が萎縮することで起こります。もともとは欧米に多い認知症でしたが、食生活の変化により、近年は日本でも増加傾向にあります。

脳血管性認知症は、脳梗塞やくも膜下出血といった脳の血管の病気によって起こります。脳の血管のつまりや出血により脳細胞に酸素が供給できなくなり、神経細胞が死んでしまうことで認知症を発症するのです。

脳血管型の認知症に対するDHAの効果

DHAは、脳血管型認知症の予防・改善に効果的であることが報告されています。実際、脳血管性認知症の患者に半年感DHAを投与したところ、8割近い人に改善がみられたそうです。これは、脳内にDHAを補給することで死滅しないで残っていた脳細胞が活性化され、死滅した脳細胞の働きを補ってくれたからだと考えられています。

また、予防効果においては、DHAが持つ血栓をつくらせない働きと血圧を抑える効果により、脳血管性認知症の原因となる脳卒中の予防が期待できるとされています。

アルツハイマー型認知症に対するDHAの効果

アルツハイマー型認知症とDHAに関連があることは古くからいわれており、1991年にはその関連性を裏付ける調査結果が報告されました。これによると、アルツハイマーで死亡した人の海馬付近に存在するDHA含有率は7.9%だったのに対し、アルツハイマー以外の理由で死亡した人の同じ場所の含有率は16.9%だったことが明らかになっています。このことから、DHAのアルツハイマー型認知症抑制効果はさらに期待が持たれ、世界各国で研究が進められています。

また、最近の研究により、DHAを摂取すると、脳細胞の働きを助ける栄養素であるNGF(神経成長因子)の産出量が増えることもわかっています。NGF(神経成長因子)がアルツハイマー型認知症の改善に役立つ栄養素としてもっとも注目を集める成分のひとつであることを見ても、DHAの摂取がアルツハイマー型認知症の改善に効果的と言えるのがわかるでしょう。

なお、血栓の予防効果などで知られるEPAと一緒に摂取すると、アルツハイマー型認知症の予防・改善効果がより高まるともいわれています。2つを豊富に含む青魚や、サプリメントの意識的な摂取で、認知症予防の一助としましょう。

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