EPA・DHAの違いとサプリを利用する際の注意点

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/27

DHA・EPAの摂取方法

EPAとDHAは、どちらも青魚に多く含まれ、健康効果に優れた成分として知られていますが、この2つに違いはあるのでしょうか?ドクター監修のもと、DHAとEPAの違いと、サプリで摂取する際の注意点について解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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EPAとDHAはどこか違う?

EPAとDHAは、どちらも生活習慣病の予防に高い効果を発揮することから、同じような成分と思われている方も少なくないでしょう。しかし、人体に働きかける場所や具体的な効果において、明確な違いがあります。主な違いについて見ていきましょう。

血液をサラサラにする効果はEPAの方が高い

血中の中性脂肪濃度や悪玉コレステロール濃度が高くなったり、血糖値が上昇すると、血液は粘性を増してドロドロの状態になります。これを改善し、動脈硬化や高血圧症などの症状を予防するのに、EPAとDHAはどちらも有効に働きます。ただし、その働きかけには違いがあります。

DHAは、血管や赤血球の細胞膜をやわらかくする働きにより、血流を促します。一方のEPAは、高い血小板凝集抑制作用により血栓をつくらせないことで血流をよくします。そのため、血栓を防いで血液を潤滑にする効果は、EPAの方がより高いといわれています。

神経系に働きかけるのはDHAだけ

DHAとEPAは、摂取されると小腸で吸収され、肝臓を通って血液に入ります。その後、DHAは神経系の細胞の成分となるために、血流に乗って脳まで送られていきます。脳の入り口には血液脳関門というものがあり、脳に必要な物質とそうでないものを選り分けているのですが、DHAはこの関門を突破できる数少ない成分のひとつです。特に、記憶力や学習能力に関係する海馬に集められるため、脳の活動を活性化させる重要な成分とされています。

※DHAと脳の活性の関係について、詳しくは『記憶力が上がる?DHAの脳への効果』をご覧ください。

また、DHAは血液網膜関門も突破できます。そのため、視力をよくするのにも必要な成分とされています。事実、DHAは網膜の脂肪の40%~60%を占めていることが明らかになっています。

※DHAと視力の関係について、詳しくは『DHAの摂取が視力回復に役立つって本当?』をご覧ください。

一方のEPAは、いずれの関門も突破できないので、神経系への働きはありません。

ちなみに、DHAは体内ではEPAからつくられる成分です。よって、EPAをしっかり補っていれば、DHAが不足することはないといわれています。EPAは外から摂取しないとどんどん減少してしまうので、魚を食べる際はDHAよりもEPAの含有量を見るといいでしょう。

サプリを利用する際の注意点

サプリは、食事よりも効率的にEPAとDHAを摂取できるのがメリットと言えます。利用する際には、より高い効果を得られるようポイントを踏まえておきましょう。また、注意が必要な面もあるので、その点もしっかり把握しておきましょう。

両方を同時に摂取することで相乗効果がある

EPAは主に血液に働きかけ、血栓や中性脂肪が体内に溜まるのを防ぐよう作用します。一方のDHAには、脳や目の網膜に働きかけることで、記憶力や視力を向上させる効果が期待できます。よって、EPAとDHAの両方を一緒に摂取すると、効果の幅が広がります。また、血流の促進、アレルギー予防、精神を安定させる作用などは、一緒に摂取することでその効果をより高めることができます。サプリメントを活用する際は、両方が含まれたものを選ぶことをおすすめします。

過剰摂取には注意する

ただし、どちらも過剰に摂取すると吐き気や下痢、出血が止まりにくくなるなどの副作用が出ることがあります。利用する際は、目安の摂取量をしっかり守りましょう。魚を食べる日には、摂取量に一層気をつけてください。また、血を固まりにくくする薬や血圧を下げる薬を服用している際にも注意が必要です。EPAとDHAには血行促進作用と血圧を下げる作用があるので、相乗効果により出血や血圧が下がりすぎるなどの問題が起こる場合があります。このような薬を服用している際は、サプリメントの摂取について、かかりつけの医師に相談してください。

※適切な摂取量と過剰摂取によるリスクについては『EPA・DHAの適切な摂取量と過剰摂取について』をご覧ください。

最後に、サプリメントはあくまでも補助食品であることを忘れないようにしましょう。食事で摂れない不足分をサポートするものという認識で有効に活用してください。

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