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血糖値を下げる食べ物(3)豆腐

更新日:2017/08/03 公開日:2015/09/28

血糖値を下げる/糖尿病に有効な食事・食生活

海外では、豆腐などの大豆製品やイソフラボンの摂取が血糖値の改善につながるという報告があるそうですが、日本人にもその効果はあるのでしょうか?ドクター監修のもと、豆腐の血糖値低下作用の有無について解説します。

海外では、豆腐などに多く含まれるイソフラボンを摂取することで耐糖能(血糖値を正常に保つための、ブドウ糖の処理能力)が改善され、インスリンが正常に働くようになったなど、2型糖尿病への効果を示唆した研究結果が発表されています。果たして、豆腐を食べると本当に血糖値が低下するのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

イソフラボンが血糖値を下げる?

食事から摂取した糖質は体内で消化吸収され、血液中にブドウ糖として増加していきます。増えすぎたブドウ糖は、すい臓から分泌されたインスリンの働きで細胞に取り込まれ、エネルギーとして利用されたり、非常時のエネルギー源として肝臓や筋肉、脂肪などに蓄えられます。その結果、血液中からブドウ糖が減っていくのです。

通常、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)は、このようにして常に一定範囲の濃度に保たれるようになっています。こうした一連の作用を通じて血糖値を正常に保つ働きを「耐糖能」と言います。

しかし、2型糖尿病の人は、インスリンの分泌が不足していたり、インスリンの効きが悪く(インスリン抵抗性が高く)なっていたりするため、ブドウ糖がうまく利用されず、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

海外ではこの耐糖能やインスリン抵抗性が、大豆製品やイソフラボンの摂取によって改善したという報告がありましたが[1]、日本人にもその効果があるのかという調査が厚生労働省の研究班によって行われ、2010年に報告されました[2]。

その結果、男女ともに大豆製品やイソフラボン摂取と糖尿病発症との明らかな関連は見られませんでしたが、肥満の女性ではこれらを多く摂ることで糖尿病発症のリスクが低くなることがわかりました。また、閉経後の女性にも同様の傾向がみられました。ただし、なぜリスクが低下したのか、その理由はまだ解明されていません。よって、豆腐などの大豆製品に血糖値を下げる効果があるのかどうかは、今のところよくわかっていないというのが現状です。

しかし、豆腐にはイソフラボン以外にも、良質なタンパク質をはじめ、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、鉄分、カリウム、リノール酸、サポニン、レシチン、オリゴ糖など、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。

糖尿病の予防・改善のためには、栄養バランスのとれた食生活を送ることが重要なので、そういった点で見れば、一度にたくさんの栄養素を摂取できる豆腐は、糖尿病の予防・改善に役立つ食材と言えるかもしれません。

参考文献

  1. [1]Villegas R et al. Legume and soy food intake and the incidence of type 2 diabetes in the Shanghai Women's Health Study, Am J Clin Nutr. 2008; 87(1): 162-167
  2. [2]Nanri A et al. Soy product and isoflavone intakes are associated with a lower risk of type 2 diabetes in overweight Japanese women, J Nutr 2010; 140(3): 580-586

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